パラオ安全対策情報
(平成26年7月~9月
)
2014年10月17日
在パラオ日本国大使館
1.社会・治安情勢
(1)当国では、レメンゲサウ政権発足(2013年)後の社会情勢も安定しており、本四半期においても社会的な混乱はなかった。反政府運動等についても特段目立った動きもなかった。
(2)パラオでは飲酒運転が日常的に行われていることから,若者による交通事故の発生率が高く,近年交通事故による邦人の死亡事故は発生していないが,夜間の運転には特に注意を要する。
2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)司法省国民安全局の第2四半期(7月~9月)の犯罪発生件数報告によれば、総犯罪件数は181件で前年同期比で約2倍に増加している。 特に,窃盗(前年同期比12.5倍)及びその他器物破損(前年同期比4.7倍)等の犯罪が激増している。 犯罪種別の内容は次のとおり。
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被害者の出身国・地域
- 殺人 0件
- 殺人未遂 0件
- 強姦 0件
- 強姦未遂 1件
- 強盗 11件
- 空き巣 12件 パラオ
- 窃盗 50件 パラオ、台湾、フィリピン、中国、日本
- 傷害 18件 パラオ
- 車上荒らし 57件 パラオ、中国、フィリピン
- その他 器物破損等 42件 パラオ、フィリピン
第2四半期においては、凶悪事件等は発生していない。
(2)邦人被害事案
(ア)6月24日,在留邦人が駐車場で鍵をつけたまま10分程車を離れた隙に,車両の盗難にあい,警察に通報した。車両は見つかったが,車中にあった貴重品(旅券を含む)が紛失していた。
(イ)9月27日、スーパーの駐車場近くの歩道で,道路を横断しようと待っていた在留邦人に,右駐車場から出てきた車が右折しようとした際に接触して,邦人が左足を骨折する交通事故が発生した。
(3)邦人以外の被害状況
司法省国民安全局の犯罪統計報告(上記(1))の被害者として、パラオ人の他,中国人、台湾人,フィリピン人等の報告がされているが、被害状況については公表していない。
3.テロ・爆弾事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
5. 対日感情
特に日本人を標的とした事件は発生していないので対日感情には問題はないと思われる。
6. 日系企業の安全に関わる諸問題
特段の日本企業を安全に係わる問題は報告されていない。
©Embassy of Japan in the Republic of Palau
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