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パラオ安全対策情報
(平成25年4月~6月)

2013年7月1日

在パラオ日本大使館

1.社会・治安情勢

 当国では、本年1月17日新政権が発足し、6ヶ月以上が経過しているが社会的な混乱もなく、また反政府運動等についても特段目立った動きはなかった。

 近年では若者を中心にアルコールの暴飲により暴行事件や喧嘩、在留外国人を狙った家屋侵入、空き巣、車上荒らし等の犯罪が発生しています。

 今期においても、パラオ人同士の喧嘩が発生しパラオ人1名が34カ所をナイフで刺され病院に搬送された事件も発生した(当館より「治安情報」を発出しました。)。
パラオでは銃の所持は禁止されており、銃を使った犯罪は発生していないがパラオ人男性は日常ナイフを携帯していることが多いため、喧嘩等が刺殺事件につながることもあります。

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)国家警察当局の第1四半期(4月~6月)の犯罪発生件数報告によれば、総犯罪件数は173件で前期(1月~3月)と比較して約13.5%減少しているが、依然としてアルコール飲酒による事件が多発しています。犯罪種別の内容は次のとおりです。

 (2)邦人被害事案

 当地在留邦人の自宅(アパート)で友人が集まった後、空気入れ替えのため玄関のドアを解放したままキッチンで後片付けをしていたところ、何気なく振り返ると見知らぬ人物が部屋に立っていた。危害を加えられないよう大声を出しところ、非常階段をつたって逃走しました。後に家主より、厳重な戸締まりするよう注意書がアパート住人に配布されました。


(3)邦人以外の被害状況

(ア)高校2年の男子生徒が授業中に、ガーナ国籍の男性教師の顔に向けて催涙スプレーを噴射し、教師が一時的に失明し病院で治療を受ける事件が発生しました。

(イ)米CAT(Civic Action Teams)が駐在するキャンプにおいて、同チーム所有の車4台が破損されているのが発見された。車輌は窓ガラスやフロントガラス、タイヤ等が大破しており、同キャンプは一時的に閉鎖するといった事件が発生しました。

3.テロ・爆弾事件発生状況

事件の発生は報告されていません。

4. 誘拐・脅迫事件発生状況

事件の発生は報告されていません。

5. 日本企業の安全に関わる諸問題

5月上旬未明、邦人旅行代理店が経営する自動車整備工場が何者かにより放火され全焼した。幸い同敷地内には邦人は居住しておらず精密機器の整備器具等の物的損失のみであったが、工場閉鎖を余儀なくされました。
また、この地域は、近隣にバーがあり飲酒による傷害事件が多発しており、治安の悪い地域です。