パラオ安全対策情報
(平成25年1月~3月)
2013年4月1日
在パラオ日本大使館
1.社会・治安情勢
当国では、本年1月17日新政権が発足し、3ヶ月以上が経過しているが社会的な混乱もなく、また反政府運動等についても特段目立った動きはなかった。
近年では若者を中心にアルコールの暴飲により暴行事件や喧嘩、在留外国人を狙った家屋侵入、空き巣、車上荒らし等の犯罪も多発している(当館より「治安情報」を発出した。)。
パラオでは銃の所持は禁止されており、銃を使った犯罪は発生していない。パラオ人男性は日常ナイフを携帯していることが多く、喧嘩等が刺殺事件につながることがある。
2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)国家警察当局によれば第4四半期(1月~3月)の犯罪発生件数報告によれば、総犯罪件数は200件と前期(10月~12月)と比較して約58%の増加となっている。犯罪種別の内容は次のとおり。
- 殺人 2件
- 殺人未遂 0件
- 強姦 1件
- 強盗 3件
- 空き巣 20件
- 窃盗 5件
- 傷害 45件
- 車上荒らし 80件
- その他交通事故等 44件
(2)邦人被害事案
(ア) 昨年2月に在留邦人が殺害された事件で、今年2月に裁判が予定されていたが、検察は証拠が不十分であるとし、不起訴とする手続き行った。検察は、今後も同事件の捜査を続行するとし、再起訴できるとしている。
(イ)1月上旬、邦人の経営する市内レストランにおいて何者かが店内に侵入し電子器機、アルコール類等の盗難にあった。
(ウ)1月中旬、市内アパートに居住する在留邦人2名の車両がパンクさせられるという被害が発生した。
(エ)3月下旬、在留邦人が居住するアパートの駐車場において、車内においてあった鞄が盗難にあった。
(3)邦人以外の被害状況
(ア)2月下旬、市内ストアの従業員(バングラデシュ人)が来店したパラオ人に頭を殴られ、犯人は逃走した。(暴行の経緯等は不明)
(イ)2011年6月に発生したフィリピン人女性殺害事件に関連し、パラオ人容疑者は2月に量刑30年が言い渡され刑務所に収監されていたが、右容疑者は1ヶ月後に刑務所の壁をよじ登り逃走、監視役の警察官により捕らわれた事件が発生した。
(ウ)市内において1月~3月の間、殺人事件が2件発生しているが何れもパラオ人同士の事件であった。
- ○1月上旬深夜、市内において喧嘩が原因で被害者は腹部を刺され病院に搬送されたが出血多量にて死亡した。
- ○1月下旬、コロール拘置所内にて6名の囚人が喧嘩となり、内囚人の一人が腹部を刺され、病院へ搬送されICU病棟にて治療を受けていたが、後に死亡した。
3.テロ・爆弾事件発生状況
事件の発生は報告されていない。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
事件の発生は報告されていない
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
事件の発生は報告されていない
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