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パラオで活躍するJICAボランティア
◆パラオからAlii!(こんにちは)
JICA ボランティア 高嶋 朝子

(その1:膨大な書き仕事)
こんにちは!ベラウ国立病院の検査室で細菌検査をしています、高嶋朝子です。
細菌検査とは、主に『尿や便、喀痰などから、大腸菌(O157)や肺炎球菌など、感染症の原因菌を検出して、その菌にどの抗菌薬が効くか』を調べる検査です。
現在は、任期も終盤に入り、人材育成と技術移転に取り組みはじめています。
日本でも、臨床検査技師として、20年間病院などで働いてきました。
そこで今回は、私が驚いた『日本とパラオの検査室の違い』をいくつか挙げてみたいと思います。
・その1:ひたすら書く
① 受け取りリスト→ ②検査依頼書→(検査)→ ③ワークシート→ ④ログブック(結果控)→ ⑤検査報告書
と、このように1件の検査につき、大量の書き仕事があります。検査時間の半分近くは、書き仕事といっても過言ではありません。よって、ボールペンが、すぐになくなります。
・その2:ほぼ、どんな事にでも、寛大 !!
① 赴任間もない私(言葉もままならず、病院のシステムも把握していない)に、「電話応対して」という。きちんと対応できなくても、何も言われない。そして、ちゃんとフォローしてくれる。
② 実習生(高校生)にさえ、簡単な説明のみで、検査業務をしてもらう。
③ 忙しい時には、掃除のおばちゃんでさえ、電話応対。
日本では、考えられないことですが、ここでは当たり前。
この寛大さとフレンドリーさのおかげで、毎日楽しく仕事ができ、多くの貴重な経験をさせてもらっています。(感謝)

(番外編:見事な日本語TATOO)
・番外編
パラオ人は、日本語でTATTOOをいれるのが、クールなようです。
何度か、実習生や病院職員に「自分の名前を日本語で書いて」と頼まれました。
写真は、同僚の足に描かれた見事なTATTOO。
最後になりますが、ベラウ国立病院のロケーションはパラオでの私のお気に入りの場所です。昼休みにランチやお昼寝をする、美しい海に囲まれたアバイ(伝統的あずま屋)。

(ベラウ国立病院のアバイ)
そして、まるで海の上を歩いているような、通勤路コーズウェイ(島間連絡道路)。毎日毎日、この素晴らしい景色の中で1年間過ごすことができて、本当に幸せでした。 この美しい海やサンゴ礁を、いついつまでも守ってほしいと、願わずにはいられません。
任期も残り1か月間を切ってしまいましたが、
最後まで感謝の気持ちを忘れず、パラオでの生活を楽しみたいと思います。

(検査室のメンバーと。筆者は前列右)
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