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パラオで活躍するJICAボランティア
◆パラオからAlii!(こんにちは)
JICA ボランティア 早川 肇

(同僚の職員と離島アンガウルにて)
私がパラオに着任したのは1年前の2012年3月でした。私の職場は教育省で高校以下の教育を司るところです。教育省は学校経営とカリキュラム・教員研修の二つの部門に分かれていて、私はカリキュラム・教員研修の部門に配属されています。私の仕事は大きく分けて二つあります。1つは小学校に新しく導入された算数の教科書を使ったカリキュラムをスムーズに実行するための補助をすること、もう1つはJICA派遣の小学校の先生と教育省のスペシャリストのコミュニケーションの促進をはかることです。 私の最初の仕事は卒業式に出席することでした。パラオには16校の小学校があり、それらの小学校に教育省の職員が手分けして出席することになっていました。その中でアンガウルに行った時のことが壮烈な印象に残っています。パラオの気候に慣れてない私は正装のままボートに乗ってアンガウルに行きました。途中の大雨や大波を予期せず行ったところ、ビチョビチョに濡れてとてもひどい目に合いました。
普段は自分の部屋でコンピュータを使って働いています。写真の様に日本から持ってきたラップトップを使っています。パラオの小学校の授業観察を行い、その授業の評価をして、授業者にフィードバックをしたりします。また、パラオの高校以下の学校で行われる標準テストをチェックしたりすることもあります。月1回JICA派遣の小学校の先生方と会合を行い、その結果を教育省に伝えたり、色々なワークショップを企画して、それに参加、手伝いをしたりします。今年の大きな仕事はパラオでミクロネシアの3国(パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島)のJICA派遣教員とパラオの教育関係者が集まって研究会を行い、その成果をパラオの先生方に還元することです。

(カウンターパートと相談)
仕事以外の生活について述べたいと思います。普段、毎朝5時半に起きてスロージョッギングをしています。この写真はそのコースにある公園です。毎朝ここを走っていると、この海で泳いでいたり、散歩していたりするパラオ人がいて、欠かさず朝の挨拶をしています。普段の日は仕事が8時から5時までありますので殆ど何もできませんが週末にはPPR(パラオ パシフィック リゾート)ホテルの浜辺へ行ってシュノーケリングをしたり、読書をしたりしています。

(PPRホテルの浜辺の夕日)

(近所の公園)
最後にパラオの教育に対する思いについて述べたいと思います。パラオの先生方も生徒の保護者もとても教育熱心です。ワークショップや授業研究に積極的に参加して、我々教育者に色々質問をしてきます。これらの人々がこれからのパラオを担う子供たちを教育していく姿を思い描く時、パラオの将来は明るいと信じています。そしてその一端を私が担うことができればと願っております。
©Embassy of Japan in the Republic of Palau
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