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パラオで活躍するJICAボランティア
◆パラオからAlii!(こんにちは)
JICA ボランティア 坂岡 沙織

(1年生の授業風景)
ダウンタウンの大通りを見下ろす高台に私の活動先、コロール小学校(通称:KES)があります。我が家からは徒歩5分以内のところに位置しています。
このコロール小学校、パラオで1番児童数が多いことで有名であり、な、なんと 584名の子どもたちが、毎日楽しく学んでいます。私の要請内容は「算数の基礎学力 の向上と定着」です。一生懸命にもがきながらも、楽しく・分かりやすく学べるような授業をパラオ人の先生と一緒に目指しています。
私の担当は1年生4クラスで、1クラスにはおよそ 20 人の子どもたちがいます。日本の学校より少ない人数ですが、パラオの子どもたちはかなり元気が良く、赴任当初は動物園のオリの中に一人放りこまれた気分でした。しかし今となっては、子どもたち一人ひとりが私の宝物です。
新米先生をパラオで始めることとなった私にとって、コロール小での生活はいい意味でも、悪い意味でも、驚くことがたくさんあります。でも、毎日笑い、叫び、一緒に喜びを分かち合うことで、パラオ人の先生のことも、子どもたちのことも、少しずつ理解できるようになりました。この学校とも残り4ヶ月と思うと、とても寂しく感じます。
子どもたちと接する中で、日々感じることは、人間は人間にしか育てられないということです。そのためにも、いつも自分を磨いていける人に、またいつも素直な自分であり続けたいということを子どもたちから教わりました。

(家族とその親戚)
私の日々の生活の基盤はホームステイにあります。コロールでも中心地にあるお宅でホームステイをさせてもらっています。家族構成はママさんただ一人。パラオ人女性によく見られる気分屋な面もありますが、韓国ドラマ大好きな私のパラオのお母さんです。ママさんの趣味は読書と料理。ですので、日本料理の本をプレゼントすると、とっても喜んでくれ今でも愛読書の一つにしてくれています。
学校が休みの日は、よく体を動かしています。最近はもっぱらテニス三昧です。なかなか上達しないおかげで、よく練習に行くことができます。また、たまにダイビングで海に潜ったり、フラダンス教室に行ってみたり、ウクレレや三線を弾いたり、さぼりっぱなしのイタボリを再開したいと思ったり…とにかくいろんなところに顔を突っ込み、たくさんのことを吸収したいと思っています。でも、吸収しすぎて、パラオに来てから4キロ太りました。

(休日の過ごし方。ダイビング)
活動で失敗したな〜とか、一人になりたいと思うときは、自転車で街を走ったり、Track & Field でジョギングしたりしています。 好きな音楽を聴きながら体を動かすと、気分もスッキリします。
私がパラオで一番好きなものは、虹と夕日です。パラオで何度となく見る大きな虹と、燃えるような夕日は、いつ見ても本当にきれいだと感じます。 美しいパラオの景色もまた、私の心を潤してくれています。いつも自然がそばにあり、いつでも自然に還れることができるそんなパラオが私は好きです。
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