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パラオで活躍するJICAボランティア
◆パラオからAlii!(こんにちは)
シニア・ボランティア 名本忠治

(仕事のカウンターパートと)
私は、2011年3月にJICAシニア海外ボランティアとしてパラオに赴任してから早くも10ヶ月が経過し、残り僅かで任期の半分近くが過ぎてしまうことに多少の焦りを感じている今日この頃です。私の配属先は、コロール州政府の建築都市部で、庁舎はアサヒ球場西隣の中心市街地に近く、遠方に海を眺めることのできる絶好のロケーションに位置しています。
コロール州は、パラオ共和国の総人口の約65%を占めるパラオ最大の州で、州政府は住民に対して、多岐にわたる行政サービスを提供しており、私の所属する建築都市部は都市開発に係わるガイドラインや政策の策定、州政府のプロジェクト実施に関わる計画管理などを行なっています。 私は前任のJICAシニア海外ボランティアの活動を引き継ぎ、1976年以降、35年間以上見直しを行っていない都市計画マスタープランの見直しをお手伝いしています。

(休日は、妻と地元の友達と釣りを満喫)
この1/3世紀の間にコロール市街地の様相は大きく変化し、各種施設の老朽化や土地利用の混在など様々な問題が引き起こされていると言えます。したがって、州政府はできるだけ早い時期に都市計画マスタープランを見直し、各種開発・建設活動の適切な規制と誘導のもと、1日も早く快適で魅力ある都市環境の創出を図ろうとしています。私はこのような状況の中で、まず市街地の土地や建物の利用状況を把握し、どのような問題があるのかを客観的に把握することが大切であると考え、委員会や州の職員の方々とともに建物調査に取り組みつつあります。
私は妻が随伴者として、食事の世話や車の運転などをしてくれますので日常生活に不安はありませんが、今一番の悩みは語学の習得に難があり何とかしなければと考えています。

(バトミントンクラブの仲間たち)
私は以前から、海外でボランティア活動を行うことがきるようになった場合には、仕事だけではなく、できる限り現地の方々と交流し相互に理解を深めることを希望していましたが、パラオに来て短い期間ですが、妻が知り合った現地の方々に釣りに連れて行ってもらったり、バトミントンクラブで子供達と遊んだり、近所の催し物に参加させてもらったり、日常生活でも色々な情報を親切に教えていただいたり希望していた以上に多くの方々と触れ合うことができたことが最大の収穫ではなかったかと考えています。今後、残された時間は多くはないですが、公私とも悔いのないように過ごしていきたいと考えています。
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