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パラオで活躍するJICAボランティア

◆パラオからAlii!(こんにちは)

JICAボランティア 宮崎 聡美

 夢の一つであった海外での教師生活が始まって5ヶ月。パラオのペリリュー島で,トライ&エラーの繰り返しですが,笑顔で楽しい毎日を過ごしています。

 そして,この間,ペリリュー島の好きなところをたくさん見つけました。

  

 また,ここペリリュー島は太平洋戦争時代の日米の激戦地でもあり,島のいたるところに戦争の跡が残っています。そして,パラオ語になっている日本語,日本語を話せる高齢者も多く,歴史を感じます。彼らは,戦争で辛い思いをしたものの,生活に必要な文化を根付かせた日本人に対して好意的です。大自然と人々の笑顔,戦争の跡が残るこの島で,平和や真の幸せについて,改めて考えさせられます。

 勤務先のペリリュー小学校は,1~8年生までの全児童数が73人,教職員数が17人です。現在は,算数科の学習において,パラオ人の先生と共に指導をしています。そして,放課後は,授業のよさや改善点を共有し,子どもの実態に合った教材作りをしています。よりよい授業を求めている先生は多く,提案した教材や指導法は積極的に授業に取り入れてくださるので,とても嬉しいです。日本での経験を生かし奮闘するとともに,改めて,教材研究の意義と楽しさを感じています。
 また,先生方の授業力や学級運営力の向上を図るとともに,子どもたちの実態の共通理解を図るために,公開授業にも取り組んでいます。今後は,保護者とも連携した活動を進めていく予定です。

 さらに,子どもたちが大人になった時も,この島の宝である豊かな自然が残ることを願い,リサイクル活動にも取り組んでいます。

 他にも,日本の勤務校(北九州市立天籟寺小学校)とペリリュー小学校に,定期的に通信を出しています。内容は,パラオや日本の生活や文化,学校,私自身のことなどについてです。任期中に,直接交流も試みたいです。そして,これらを通して,自分たちの故郷のよさを再認識するとともに,子どもたちの物事への価値観や夢,可能性を広げることができたらいいな,と思っています。

 本格的な活動は,まだ始まったばかり。実際は,私の方がたくさんの優しさと笑顔を島の人々から受け取っている日々です。感謝と謙虚な気持ちを忘れずに,子どもたちの笑顔と幸せのために,これからも,全力で取り組んでいきます!また,一人の教育者,一人の人間としてパワーアップしていきます!