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パラオで活躍するJICAボランティア

◆パラオからAlii!(こんにちは)

JICAボランティア 日名 耕司

(調査で海に)

 2011年1月にパラオに赴任して、あっという間に10ヶ月が過ぎました。私の配属先は、水産資源局(Bureau of Marine Resource:BMR)のパラオ絶滅危惧海生生物種保全プログラム(Palau Vulnerable Marine Species Conservation Program: VMSP)です。オフィスは、海辺にあり眺めが良く、海を吹き抜けてくる風がとても気持ちいです。青く澄んだ海の上を雨の境界が走ってくる、そういう景色を拝むことが出来ます。

 海洋資源局には、漁業振興部門、漁業管理部門、養殖部門、海洋保護区プログラムおよび私が所属する絶滅危惧海生生物種保全プログラム(VMSP)があります。VMSPはパラオの希少生物であるウミガメ・ジュゴン・ワニおよびこれらの生息地の保護・管理を進めています。

東にウミガメが捕まったと聞けば、体長を測って、タグを付けて放流し、
西にワニが見つかったと聞けば、ロープを持って捕まえに行き、
南にジュゴンが見つかったと聞けば、カヌーで探しに行き、
北にヒトが集まると聞けば、行って出張講義、
こんな活動に私はしたいです。

(ワニ捕獲用の罠を仕掛ける様子)

 私は、パラオの家庭にホームステイしています。1日のスケジュールは、7時 起床、7時45分 自転車で出勤。昼食は、同僚のパラオ人が作ってくれる缶詰や魚を煮込んだものを頂きます。時々、私もカレーやシチューを作ります。17時30分 帰宅。帰宅後は、ホストファミリーとローカルニュースなどの世間話しながら花札で遊んだり、コインランドリーに洗濯に行ったり、テニスしたりしています。また、時々ホストブラザーとチェスを対戦します。日本にもチェスとよく似た「将棋」があると話しをすると、将棋に興味をもったので、百均の将棋セットを日本から送ってもらい、将棋も対戦するようになりました。ホストブラザーはチェスと同様に、将棋も強いです。

(職場の同僚たち)

 日曜日のお昼は、パラオジュニア代表とテニスをしています。メキメキ上達していく様を見ていると、とても羨ましいです。将来、世界ランキングに挙がるかもしれないので、今のうちにサインをもらっとこかな…。

 環境保護・野生動物保護は、日本でもまだまだ発展途上の分野です。抱える問題は日本とパラオで異なりますが、日本での経験をパラオでも生かせればいいと思います。