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パラオで活躍するJICAボランティア
◆パラオからAlii!(こんにちは)
JICAシニア海外ボランティア 渡邉 敏夫
長年の夢であったJICAシニア海外ボランティアとして、2010年9月から家内と共にパラオ共和国に来て早10ヵ月、強い陽射し、文化の違い、そして日々の暮らしにも大分慣れてきました。

(トランジスタで発振回路にチャレンジするMさん)
私のボランティア活動の場は公共基盤・産業・商業省商業開発局通信部で、マルキョクにあるキャピトルにあります。我が通信部の仕事は、放送局や携帯電話会社など民間会社が使う無線周波数の管理が主な仕事で、パラオ通信公社や政府機関が使う無線周波数は除きます。
私はチーフと二人の同僚と一緒に、申請のあった無線局の割り当て周波数の検討や免許状の発給、無線局の検査等の仕事を手伝う一方、同僚の技術力向上のため無線工学の基礎的知識や、日本の電気通信事情などのトレーニングも大切な仕事です。また、日常業務をスムーズに進めるため、データベースの構築も大切と、全無線局のデータベースを構築するなど、仕事の進め方にも改善できるところはないか取り組んでいますが、日本流が全てではありませんので、この国のやり方も尊重しながら進めていきたいと考えています。

(今朝のドライバーはカウンターパートのJさん)
私の生活は、5時過ぎ起床、弁当を持って7時前マイカーで出勤、7時15分にはコロール中心部から同僚が運転する政府の車に乗り換えて32km先のマルキョクヘ。車内はパラオ語の洪水の様ですが、未だに話の内容は判りません。8時から17時までの勤務を終えて帰宅は18時頃。夕食後はNHKテレビを見たり、翌日の準備などで22時には就寝という毎日です。
ご近所の方々も大変良くしてくれますし、休日は家内共々ジョギングや読書などを楽しんだり、お互いの趣味にと楽しく過ごしております。私は長年の趣味でありますアマチュア無線で、70カ国余りの人々との交信を楽しんでいます。
日本の電話会社、通信工事会社で働いていた時から、将来はこれまで経験した事を活かして途上国の人々のお役に立てればと考えておりましたので、ここパラオでも無線通信に携わり、人々の安全確保、利便性の向上、社会福祉・文化の向上に些かでもお役にたてる事を大変嬉しく思っています。
©Embassy of Japan in the Republic of Palau
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