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◆パラオ国立病院麻酔器整備計画

(署名の様子)




 2013年3月6日、在パラオ日本国大使館にて、「パラオ国立病麻酔器整備計画」の署名式が行われました。式典には、オイロー上院議員(上院教育・保健・青少年・社会福祉委員会委員長)、ニルマン保健大臣、ララバラブ同院院長、メコール同院麻酔医、テメギル同院職員等が出席しました。

 パラオ国立病院は国内で唯一の総合病院です。同院には、開院した19年前に導入された麻酔器が2台ありますが、1台が故障して使用不可能となっており、もう1台はいつ使用不可能となるかわからない状態の中、使用されています。現在使用できる麻酔器が1台しかないため、手術を必要としている患者は待機名簿に登録し、手術が受けられるのを待っている状況です。今回のプロジェクトによって、新しい麻酔器が2台整備されることにより、安全な麻酔の実施、より多くの患者がサービスを受けられるようになることが期待されます。

(前列:左からニルマン保健大臣、ララバラブ院長、貞岡大使、オイロー上院議員/後列:テメギル職員、メコール麻酔医)

◆引渡式の様子

 2013年9月24日、パラオ国立病院にて、平成24年度「パラオ国立病院麻酔器整備計画」の引渡式が執り行われました。式典には、ニルマン保健大臣、ウィップス上院議員、同院関係者及び同院にて活動するJICAの青年海外協力隊3名が出席しました。

 式典では、関係者によるスピーチが行われました。パラオ国立病院が所有する麻酔器2台は、同病院が開院した20年前に導入されたもので、1台は老朽化により故障し、使用不能となっており、もう1台は修理を繰り返しながら、いつ壊れてもおかしくない状態にありました。したがって同院は、パラオ唯一の総合病院であるにも関わらず、麻酔を必要とする救急患者が2名いた場合、同時に対応できないという問題を抱えていました。また、緊急ではない手術をを必要とする患者は、待機名簿に登録され、順番待ちの状態でした。

パラオ国立病院での草の根案件実施は、2010年に行われた「パラオ国立病院臨床検査機器整備計画」に続いて2件目となります。1件目で供与された臨床検査機器に加えて、今回新たな麻酔器が2台導入されたことにより、より多くの患者が適切な医療サービスを受けられるようになります。本プロジェクトの実施により、パラオ国立病院にて安全な麻酔の実施が可能となり、パラオ国立病院における医療サービス環境が改善されることが期待されます。

(前列左から:ウィップス上院議員、ニルマン保健大臣、田尻大使、野池隊員
後列左から:ベチェスラック医師、メコール医師、熊谷隊員、ロバート医師、高嶋隊員、 マディソン医師 )

(供与した麻酔器を囲んで)