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◆ベタニア高校体育館整備計画

 2012年9月26日、在パラオ日本国大使館にて、「ベタニア高校体育館整備計画」の署名式が行われました。このプロジェクトでは、ベタニア高校に体育館が建設されます。

 式典には、校長先生の他、教育省教育局長と職員、ベタニア高校関係者が出席し、それぞれが日本政府への感謝と喜びのスピーチを述べました。

 ベタニア高校は、パラオの中心地であるコロールから車で約1時間15分のところに位置するガラルド州にある学校です。現在、バスケットボールコートはありますが、屋根がないため、悪天候の際には体育の授業やその他の活動を中止・中断せざるをえません。

 パラオでは、高カロリーの食事と運動不足に起因する生活習慣病の蔓延が社会問題となっており、運動する機会を設けることが、その予防に重要な役割を果たすと考えられます。屋根付きの体育館が整備されることによって、天候に左右されず、体を動かす機会を確実に設けることができるようになります。また、この体育館は一般開放される予定で、地域住民の運動不足解消の場や集会場等としても使用することが可能となり、学校と地域社会の更なる関係強化に貢献することが期待されます。

(前列:左からベタニア高校副理事長、ニラインガス・ベタニア高校校長、貞岡大使、クアルテイ・プロテスタント教会牧師
後列:左からベタニア高校職員、ベタニア高校同窓会会長、ウェンティ教育省教育局長、ハルオ教育省職員)

◆引渡式の様子

2013年5月17日、ベタニア高校にて、平成24年度・草の根無償資金協力によって整備された体育館の引渡式が、同校卒業式と合わせて執り行われました。式典には、レメンゲサウ大統領、ガラルド州知事、同校学校理事等が出席しました。式典では、関係者によるスピーチ及びリボンカッティングが行われました。

同校は、体育館のような屋根のある運動施設を所有せず、今まで日中の強い日差しや雨天時には、体育の授業を中止・中断せざるを得ませんでした。今回バスケットボールコートに屋根が整備されたことによって、天候に左右されずに体育の授業を行うことができるようになります。また、同体育館は、同校が位置するガラルド州において屋根のある最大の施設となりました。パラオの中心地であるコロールから遠隔地にあるガラルド州の同校では、地域社会における学校の役割は大きく、今後地域住民と学校による有効的な体育館の活用が期待されます。

体育館外観

式典の様子
(左から、オットー理事、ウレチョン知事、レメンゲサウ大統領、貞岡大使、クワテル牧師、学生3名、ニラインガス校長)

リボンカッティング
(中央:レメンゲサウ大統領、貞岡大使)