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◆パラオ自然保護教育支援計画
2011年6月9日、コロール州にあるパラオ自然保護協会にて、草の根無償資金協力による環境教育用車両の引渡式が行われました。式典には、サダン・パラオ自然保護協会代表理事、イデオン・パラオ国会下院議長、ピエラントッツィ・パラオ自然保護協会委員(前国務大臣)等が出席しました。
パラオ自然保護協会はパラオで最も古いNGOの1つで、地域に密着した団体であり、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)からの資金で環境保護教育用の教材を作成したり、環境保護ワークショップの開催や環境保護法の成立に向けた法整備など、多方面で積極的に活動しています。

(パラオ自然保護協会より感謝状を受ける貞岡大使)
同協会は2005年よりパラオ本島・バベルダオブ島にある小学校10校(2011年8月学校統合により現在は8校)を訪問し、のべ約1,500人の学生に環境教育プログラムを実施してきました。このプログラムには、ゴミ分別の重要性やリサイクル活動の推進、マングローブの重要性に対する啓蒙などの具体的な内容が多く含まれており、パラオの実情を取り入れた教育方法が好評です。しかし、これまでこのプログラムに使用されてきた車両が老朽化し、荷台に子供を乗せて校外学習を行う際に安全性が問題視されている他、車両の故障により巡回指導の継続が難しくなったことから、草の根無償資金協力への応募に至りました。
引渡式では、貞岡大使からサダン代表理事へ環境教育車両の鍵の引渡しが行われ、その後、同協会から貞岡大使に感謝状が渡されました。
新しい環境教育用車両によって一人でも多くの児童が環境教育を受けることができ、パラオの美しい自然環境の保全に貢献してくれることを願っています。

(新しい環境教育用車両の前にて)
左からパラオ自然保護協会委員、貞岡大使、代表理事
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