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◆「ペリリュー州道路機材整備計画」引渡式




2015年1月20日、ペリリュー州にて、平成26年度「ペリリュー州道路機材整備計画」の引渡式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりペリリュー州知事、州政府関係者及び島民、30名以上が出席しました。

本件を通じて、ショベルカー、ホイールローダー、リフトアップトラック、ダンプカー各1台がペリリュー州政府に供与されました。ペリリュー州の道路は、コンクリートの舗装が老朽化や気象、自然災害等によりはがれ、道のあちらこちらに穴があいている状態です。タイヤのパンク等を避けるためにも、凹凸の激しい箇所では、反対車線を走行する車両も多く見られます。こうした道路の凹凸を平らに補修し、より安全な通行を可能にするために、今回供与した4台の車両が活用されます。

ペリリュー島の島民約450名のみならず、近年増加している同島を訪れる観光客も含めた、多くの人が安全上の問題を懸念することなく、道路を通行できるようになることが期待されます。引渡式当日は、朝から島内放送で、日本政府の援助にて4台の車両が供与される旨、及びその引渡式が実施される旨の放送がなされ、快晴の青空の下、島民に見守られながら引渡式を実施することができました。



◆「ペリリュー州道路機材整備計画」署名式




 2014年12月3日、大使公邸にて、平成26年度「ペリリュー州道路機材整備計画」の署名式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりレメンゲサウ大統領、クアルテイ国務大臣、ペリリュー州知事等が出席しました。

 ペリリュー島の南北両端にある波止場を結ぶ、全長8kmの道路は、島民が生活をする上で必要不可欠な幹線道路です。しかしながら、道路は、気象や自然災害等により舗装がはがれ、多数の穴があいて凹凸が著しく、道路は片側1車線の通行ですが、凹凸の激しい箇所では対向車線側を通行する車両も多く見られます。さらに、走行する車両のタイヤのパンクも後を絶たないなど、同道路は、島内の移動に欠かせない道路でありながら、島民及び同島を訪れる観光客の安全な通行に、支障をきたしている状況でした。

 供与額5,151,379円の本件を通して、ショベルカー、ホイールローダー、リフトアップトラック、ダンプカーがペリリュー州へ供与されます。気象や自然災害等によっては、道路は繰り返し修復を行う必要性が見込まれますが、上記機材の整備により、同州は毎回本島の工事業者等に依頼することなく、自ら道路を補修することが可能になります。したがって、本件の実施により、同州の道路状況が改善され、島民及び観光客が安全上の問題を懸念することなく通行できる道路が整備されることが期待されます。

 パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障資金協力が実施され、本件は55件目の案件署名となりました。