ホーム>経済協力>GGP>過去の実施案件>草の根無償資金協力「パラオ高校マイクロバス整備計画」

◆引渡式の様子

2015年1月9日、パラオ高校にて、平成26年度「パラオ高校マイクロバス整備計画」の引渡式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりクアルテイ国務大臣、オビアン公共基盤・産業・商業大臣、ソアラブライ教育大臣、オイロー上院議員、ルダン・パラオ高校校長、教育省職員、同校の教師及び生徒等700名以上が出席しました。

パラオ高校は、約650名の生徒が通う、当国で最も生徒数の多い学校です。同校では、進路指導の一環として、全学年に職業訓練が義務づけられています。しかしながら、同校はスクールバスを含む移動用車両を所有していないため、約7割にあたる生徒323名が各実習先(昨年度73箇所)まで徒歩で移動をし、うち94名が30分以上歩いていました。その結果、実習開始時刻に遅刻する生徒が跡を絶たず、実習単位を取得できない生徒が毎年おり、問題となっていました。さらに、同校は町の中心部に位置しているため、日中の交通量も多く、信号や歩道橋がない当国において、学校外施設利用の際の生徒の移動時の安全性が懸念されてきました。

本件を通じて、15人乗りの日産マイクロバス(新車)2台が同校に供与されました。マイクロバスは、各職業訓練先への移動の他に、同校は体育の授業に学校外施設を利用しているので、その移動等にも利用されます。引渡式には、全校生徒及び職員が出席し、マイクロバスの引渡をうれしそうに見守るとともに、利用を心待ちにしている様子が見受けられました。本件の実施により、生徒の移動用手段が確保され、学習環境が改善されるとともに、生徒がより安全な学校生活を送れるようになることが期待されます。




◆パラオ高校マイクロバス整備計画




 2014年7月21日、在パラオ日本国大使館にて、平成26年度「パラオ高校マイクロバス整備計画」の署名式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりソアラブライ教育大臣、オイロー上院議員、レクライ上院議員、タベルアル教育局長、モオル学校管理課長、ルダン・パラオ高校校長が出席しました。

 パラオ高校は、コロール州中心部に位置する、生徒数643名、教員数81名の、当国唯一の公立高校です。同校では、進路指導の一環として、全学年に職業訓練が義務づけられています。しかしながら、同校はスクールバスを含む移動用車両を所有していないため、約7割にあたる生徒323名が各実習先(昨年度73箇所)まで徒歩で移動をし、うち94名が30分以上歩いていました。その結果、実習開始時刻に遅刻する生徒が後を立たず、実習単位を取得できない生徒が毎年おり、問題となっていました。さらに、同校は町の中心部に位置しているため、日中の交通量も多く、信号や歩道橋がない当国において、学校外施設利用の際の生徒の移動時の安全性が懸念されてきました。

 供与額9,122,850円の本件を通して、15人乗りのマイクロバス2台が同校に整備されます。本件の実施により、生徒の移動用手段が確保され、学習環境が改善されるとともに、生徒がより安全な学校生活を送れるようになることが期待されます。

 パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障資金協力が実施され、本件は53件目の案件署名となりました。