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◆引渡式の様子
2014年8月13日、ベラウ・モデクゲイ高校にて、平成25年度「ベラウ・モデクゲイ高校寄宿舎改修計画」の引渡式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりレメンゲサウ大統領夫人、ソアラブライ教育大臣、オトン・ガッパン州知事、チョーカイ校長、教育省職員、同校関係者等が出席しました。式典では、関係者によるスピーチ、リボンカッティングが行われました。
ベラウ・モデクゲイ高校は、バベルダオブ島西部のガッパン州イボバン地区に位置する、全寮制の私立高校です。敷地内には、小さな寮が10棟建っており、各学年の生徒が1名ずつ、4名1組になって各寮で生活をしています。現在の寮は、20年以上前に建てられたもので老朽化が著しく、雨漏りや白蟻の被害が問題となってきました。また、寮には収納が全くないため、生徒が持ち込む形も大きさも様々な収納で、小さな寮内は、非常に手狭な環境となっていました。さらに、敷地内には、屋外男子トイレ(シャワー併設)が3箇所設置されていましたが、生徒数に対するトイレ・シャワーの数が足りない上に、故障しているトイレもあり、寄宿生活の中で定められている規定の時間に遅刻する生徒が後をたちませんでした。また、衛生面での問題も指摘されていました。
本件の改修工事を通して、10棟の寄宿舎が全面的に改修され、各棟には備え付けの棚が整備されました。また、男子屋外トイレ(シャワー併設)3箇所が全て改修されるとともに、新たに男女トイレ1箇所(シャワー併設)が新設されました。
同校では、本件引渡式に合わせて新学期が8月13日から始まり、生徒たちは新しい寄宿舎で新たな学期を迎えることができ、学校関係者とともに喜んでいる様子が見受けられました。
本件の実施により、同校の生徒の基本的生活環境が確保され、安全かつより衛生的な寄宿舎生活が送れるようになることが期待されます。



◆ベラウ・モデクゲイ高校寄宿舎改修計画
2014年3月18日、在パラオ日本国大使館にて、平成25年度草の根無償資金協力「ベラウ・モデクゲイ高校寄宿舎改修計画」の署名式が執り行われました。式典には、大使館側から安沢臨時代理大使が、またパラオ側からベドビー・チョーカイ校長の他、同校理事等が出席しました。
ベラウ・モデクゲイ高校は、バベルダオブ島西部のガッパン州イボバン地区に位置する、生徒数47名、教職員14名の全寮制の私立高校です。同校の生徒は、敷地内にある12棟の寮で4名一組の寄宿舎生活を送っています。中でも校舎正面に並ぶ10棟の寮は、20年以上前に建てられたもので、屋根が錆びて雨漏りがし、ドアや床板が白蟻の被害を受け、窓から雨水が吹き込む等、老朽化が著しく見られます。
また、各寮に備品は備わっておらず、同校では生徒が各自貴重品及び衣類等をかけるロッカーを持ち込むことになっています。しかしながら、各生徒が持参するロッカーの大きさが区々な上、部屋の面積が狭いため、生徒たちは、非常に限られたスペースの中で授業時間以外の日常生活を送っています。
敷地内には屋外男子トイレ(シャワー併設)が3箇所(トイレ計5つ、シャワー5つ)設置されていますが、トイレ及びシャワーの絶対数が足りない上に、トイレ1つとシャワー1つは故障しており、寄宿舎生活の中で定められている規定の時間に遅刻する生徒が後をたちません。さらに、トイレは低地にあるため、雨天時は雨水がトイレやシャワースペースに流入し、むき出しのコンクリートの壁にカビが生えるなど、衛生的な問題が指摘されています。
本件の実施により、10棟の寄宿舎が全面的に改修されるのに加え、各棟には備え付けの棚が整備されます。また、男子屋外トイレ(シャワー併設)3箇所の改修、男女トイレ1箇所(シャワー併設)を新設することによって、同校の生徒47名の基本的生活環境が確保され、安全かつより衛生的な寄宿舎生活が送れるようになることが期待されます。


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