パラオ便り(第4回生け花ワークショップ)

令和元年5月2日

パラオ便り(第4回生け花ワークショップ)



4月18日・19日に、日本から草月流華道家の横井紅炎先生をお招きして、第4回生け花ワークショップを開催しました。
 
毎年4月22日のアースデイは、地球環境について考える日で、毎年パラオではこの時期にアースデイに関連する様々なイベントが開催されます。在パラオ日本国大使館とベラウ観光協会では、2年に一度、アースデイに合わせてパラオで身近に生息している草木を使用し、日本の伝統文化である生け花を楽しんでもらうイベントを開催しています。
 
4月18日の午前中は「投げ入れ」という形式のワークショップ、午後は「枯山水」をテーマにしたワークショップを行い、それぞれ50人以上が参加しました。参加者の中には、パラオの高校生で生物学の授業を受けている学生やパラオ唯一の短期大学で観光業を学んでいる生徒も多数おり、楽しそうに自分なりの作品づくりに取り組んでいました。ワークショップを終えた参加者からは、自分の作品を持ち帰って今後も練習し続けたいという声も聞かれました。学校に呼びかけて参加者を集めるのは今回が初めてでしたが、多くの生徒が積極的に生け花を学んでいました。
 
       
ワークショップの様子

4月19日はパラオ政府観光局主催のグリーン・フェアにゲスト参加という形で、横井紅炎先生が道端等で拾った枯れ木や木の実を使って生け花のデモンストレーションを行いました。午後は横井先生が日本から持参された桜の造花とパラオで4月に咲く南洋桜を使用して、ライブパフォーマンスを観客に披露しました。今年は日本とパラオの外交関係樹立25周年ということもあり、完成作品は日本とパラオの桜が肩を並べて大きく咲く、素晴らしい共演作となりました。
 
                                     
                         作品の前で横井紅炎先生(左)とミノル・ウエキ前駐日パラオ大使(右)                                  横井紅炎先生のライブパフォーマンス

イベント閉会式の際に生け花コンテントの結果が発表されました。10個の作品の中から在パラオ日本国大使館賞、ベラウ観光協会賞及び横井紅炎先生賞の3点が選ばれました。受賞者3名には賞状と副賞が贈られ、それ以外の参加者全員にもベラウ観光協会より参加賞が贈られました。
 
                           
                                    生け花コンテストの受賞者とレクライ・ベラウ観光協会会長                 荻野次席から賞状と商品を受け取る在パラオ日本国大使館賞受賞者

今回の生け花ワークショップは、ベラウ観光協会、パラオ政府観光局及びアース・デイ委員会の協力により大盛況のうちに幕を閉じました。今回の生け花ワークショップ参加者が、本イベントを通して、日々の生活に生け花を採り入れ、日本をより身近に感じるとともに、日本への関心を広げていくきっかけを作ってくれたのであればとてもうれしく思います。