「パラオ共和国海洋養殖普及センター」開所式
平成31年4月16日
「パラオ共和国海洋養殖普及センター」開所式
2019年4月12日、コロール州マラカルにて、平成28年度無償資金協力による「パラオ共和国海洋養殖普及センター」の開所式が執り行われました。式典には日本側から山田大使、立原JICAパラオ支所長等が、パラオ側からレメンゲサウ大統領、ギボンズ南部大酋長、センゲバウ天然資源・環境・観光大臣、マルグ国務大臣、バウレス上院議長、アナスタシオ下院議長等、パラオ側から多くの要人が出席しました。
式典において、まずレメンゲサウ天然資源局長、立原JICA支所長、メライレイ公共事業局長及び曽根海外漁業協力財団(OFCF)専門家がそれぞれ事業の内容や経緯の説明を含む挨拶を行いました。その後日本国政府を代表し、山田大使が挨拶を行い、同センターがパラオの持続的な経済発展に寄与するとともに日パラオの友好のシンボルとなることを願う旨述べました。続いてレメンゲサウ大統領がパラオ政府を代表して挨拶を行い、日本政府及びJICAに対し本支援についての謝意を表明するとともに、シャコ貝の養殖において世界最大規模となる同センターで、シャコ貝の養殖のみにとどまらず様々なことに挑戦し、発展させていきたい旨述べました。その後、センゲバウ大臣が閉会の挨拶を行い、あらためて日本の支援に感謝する旨述べました。
パラオにおいて、水産業は観光業と並ぶ主要な産業の一つで、中でもシャコ貝は主要な水産物の一つです。しかし、観光客の増加に伴い乱獲が進み、シャコ貝は枯渇の危機に瀕しています。本事業により、老朽化しているパラオ海洋養殖普及センターの施設及び機材が整備され、同センターの種苗生産能力及び適切な資源管理等の機能強化が図られるとともに、同国においてシャコ貝を含む養殖が振興することが期待されます。同センターではシャコ貝及び養殖の様子の展示が行われており、観光客も楽しめる施設として、水産業のみならず観光業の促進にも寄与することが期待されています。
山田大使のスピーチ レメンゲサウ大統領のスピーチ
参加者によるテープカット
水槽の様子