パラオ便り(教育啓発週間における大使館プログラム)
平成31年3月22日
パラオ便り(教育啓発週間における大使館プログラム)
パラオ教育省が毎年3月に主催する教育啓発週間に,異文化理解教育や社会見学の一環として,当館では当地の小学校・高校に当館訪問の機会を提供し,日本の様々な魅力を紹介する広報事業を毎年実施しています。今年も3月11-13日にかけて,約100名の小学生及び高校生が当館を訪問し,日本や日本文化について学びました。
プレゼンに耳を傾ける学生たち
前半は,日・パラオ関係やその歴史,パラオに対する日本の支援,大使館が実施する広報・文化事業についてのプレゼンです。特に今年は日・パラオ外交関係樹立25周年の記念の年にあたるので,公式ロゴマークの紹介やこれまでの二国間関係にまつわる○×ゲームを通じ,参加者に二国間関係についての理解を深めてもらいました。また,じゃんけん(パラオ語でアイコデショ)大会に加え,3月に毎年当館が展示している雛人形の説明,パラオ語の中で使われている日本語の紹介も行いました。パラオ語の中で使われている日本語を紹介するコーナーでは,スクリーンに写真を写してパラオ語の呼び方を聞くと「マナイタ」,「ハシゴ(アガリダンとも呼ぶ)」,「ダイコン」,「キュウリ」,「タマネギ」など,日本語と全く同じ呼び方が回答としてたくさん出てきました。生徒の中には日本語由来の言葉と知らずに使っていた生徒もいて,パラオ語の中にあふれている日本語の多さに驚いていました。
じゃんけん大会 雛人形の説明
後半のワークショップでは,風呂敷の包み方を紹介しました。パラオには日本統治時代の名残で風呂敷(パラオ語でビロスキー)に物を包む習慣が残っていますが,若い世代にはあまり馴染みがありません。ワークショップでは,基本の包み方に加えて,風呂敷を使ったショルダーバッグとハンドバッグ作りに取り組みました。1枚の布が形を変えてバッグになると,参加者はとてもうれしそうに肩からかけたり,手に持ってポーズを決めたりしていました。パラオでは,2020年よりビニール袋の輸入・販売の禁止が決定していることから,早速買い物の際に使ってみたいといった声がたくさん聞かれました。
風呂敷の包み方ワークショップ
在パラオ日本国大使館では,こうしたパラオ人の日常生活にも気軽に取り入れてもらえる日本文化も紹介しながら,これからも当地における日本文化の普及に努めていきたいと考えています。
集合写真