草の根・人間の安全保障無償資金協力「コロール州レンジャー無線設備整備計画」
令和2年1月30日
「コロール州レンジャー無線設備整備計画」引渡式
2020年1月24日、コロール州レンジャー事務所にて、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「コロール州レンジャー無線設備整備計画」の引渡式が行われました。式典には、当館から柄澤大使、パラオ側からマルボウ州議会議長、州政府関係者、レンジャー隊員等が出席しました。
コロール州の海域には世界遺産に指定されているロックアイランドがあり、この海域で事故が発生した場合、初動対応はコロール州を管轄するレンジャーが担うことになっています。しかし、現在レンジャーは、無線設備を所有しておらず、本部とパトロール中の隊員とのやりとりは、携帯電話に頼っている状況であり、多数の無人島が連なるコロール州海域では、無人島が障害物となって通信が遮断されるため、本部と隊員間で迅速な連携がとれないことが問題となっていました。
式典当日は、多数の出席者に見守られながら引渡式を実施することができました。本件協力により、コロール州海域全域で安定的な通信が可能になり、海難事故等に遭った人の通報が即座にコロール州レンジャーに伝わることで、救助までの時間が短縮されるなど、同海域の安全性向上が期待されます。
コロール州の海域には世界遺産に指定されているロックアイランドがあり、この海域で事故が発生した場合、初動対応はコロール州を管轄するレンジャーが担うことになっています。しかし、現在レンジャーは、無線設備を所有しておらず、本部とパトロール中の隊員とのやりとりは、携帯電話に頼っている状況であり、多数の無人島が連なるコロール州海域では、無人島が障害物となって通信が遮断されるため、本部と隊員間で迅速な連携がとれないことが問題となっていました。
式典当日は、多数の出席者に見守られながら引渡式を実施することができました。本件協力により、コロール州海域全域で安定的な通信が可能になり、海難事故等に遭った人の通報が即座にコロール州レンジャーに伝わることで、救助までの時間が短縮されるなど、同海域の安全性向上が期待されます。

「コロール州レンジャー無線設備整備計画」署名式
2019年2月5日、在パラオ日本国大使館にて、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「コロール州レンジャー無線設備整備計画」の契約の署名が、荻野毅臨時代理大使とコロール州のフランコ・ギボンズ知事との間で執り行われました。式典には、署名者の他、パラオ側よりマルボウ州議会議長等が出席しました。
コロール州海域は、釣りや離島への移動で地元住民に頻繁に利用されるため、船体の故障や座礁といったボートトラブルや水難事故が多く発生するエリアでもあり、毎年100件前後の事故が報告されています。こうした事故に遭ってしまった場合、住民はコロール州レンジャーに助けを求めることになりますが、現在レンジャーは無線設備を有さないため、隊員との通信は携帯電話に頼っている状況です。しかし、無人島が連なるコロール州海域では、障害物によって電波が遮断されるため、多くの場所で携帯電話による通信ができません。このため、レンジャー本部へ入った通報が、即座にパトロール中の隊員に共有できないという問題を抱えています。
供与額694万8,592円の本件協力を通して、コロール州レンジャーに無線設備一式が供与されます。安定的な通信手段が確保されることで、事故の通報が即座にパトロール中のレンジャーに伝わるようになり、救助までの時間が短縮されるとともに、コロール州海域の安全性向上に寄与することが期待されます。
パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は76件目の案件署名となりました。