草の根・人間の安全保障無償資金協力「コロール州レンジャー無線設備整備計画」署名式

「コロール州レンジャー無線設備整備計画」署名式


 
2019年2月5日、在パラオ日本国大使館にて、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「コロール州レンジャー無線設備整備計画」の契約の署名が、荻野毅臨時代理大使とコロール州のフランコ・ギボンズ知事との間で執り行われました。式典には、署名者の他、パラオ側よりマルボウ州議会議長等が出席しました。

コロール州海域は、釣りや離島への移動で地元住民に頻繁に利用されるため、船体の故障や座礁といったボートトラブルや水難事故が多く発生するエリアでもあり、毎年100件前後の事故が報告されています。こうした事故に遭ってしまった場合、住民はコロール州レンジャーに助けを求めることになりますが、現在レンジャーは無線設備を有さないため、隊員との通信は携帯電話に頼っている状況です。しかし、無人島が連なるコロール州海域では、障害物によって電波が遮断されるため、多くの場所で携帯電話による通信ができません。このため、レンジャー本部へ入った通報が、即座にパトロール中の隊員に共有できないという問題を抱えています。

供与額694万8,592円の本件協力を通して、コロール州レンジャーに無線設備一式が供与されます。安定的な通信手段が確保されることで、事故の通報が即座にパトロール中のレンジャーに伝わるようになり、救助までの時間が短縮されるとともに、コロール州海域の安全性向上に寄与することが期待されます。

パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は76件目の案件署名となりました。