平成30年秋の外国人叙勲 (ミノル・フランシスコ・ザビエル・ウエキ前駐日パラオ大使の旭日重光章受章)
平成30年11月5日
平成30年秋の外国人叙勲
ミノル・フランシスコ・ザビエル・ウエキ前駐日パラオ大使の旭日重光章受章
平成30年11月3日
在パラオ日本国大使館
平成30年11月3日、日本政府は、平成30年秋の外国人叙勲受章者を発表し、パラオ共和国からは、ミノル・フランシスコ・ザビエル・ウエキ前駐日パラオ大使が旭日重光章を受章しました。今回の叙勲は、長年にわたり、日・パラオ間の関係強化及び友好親善へ寄与してきた同氏の功績が認められたことによるものです。
1.受章概要
● 賞賜: 旭日重光章
● 功績概要: 日・パラオ間の関係強化及び友好親善へ寄与
● 氏名: ミノル・フランシスコ・ザビエル・ウエキ (Minoru Francisco Xavier Ueki)(男、87歳)
● 主要経歴: 前駐日パラオ大使
● 国籍・現住所: パラオ共和国・コロール市
2.功績概要
(1)駐日大使として日・パラオ関係の促進
ウエキ氏は、日系二世で、上院議員や教育・保健・社会福祉大臣を務めた政界の実力者でもあることを買われて平成21年6月10日から平成25年1月15日の4年弱、駐日パラオ大使を務め、日・パラオ関係の緊密化に貢献しました。特に議員交流や人的交流分野において多くの功績を残し、日本人議員によるパラオ訪問に尽力したほか、自らの日本での人脈を活かし、日本人の専門家や教授のパラオ派遣を実現させ、日米激戦の地であり歴史的重要性の高いペリリュー島の博物館の日本展示ブースの充実化を図りました。駐日パラオ大使在任中は、自身の生い立ちや経験も交えつつ、日・パラオの歴史に関し、大学等、様々な場所で講演を行いました。駐日パラオ大使を退任しパラオに帰国後も、日本から学生訪問がある際は、小学生から大学・大学院生と幅広く積極的に講演依頼に応じ、日・パラオの歴史を伝える活動を行っています。
(2)日系人及び戦没者遺族支援、当地在留邦人及び企業への支援
ウエキ氏は、少年時代を長崎で過ごした経験等から日本への思い入れが強く、日系パラオ人団体であるパラオ・サクラ会を創設し、慰霊団の受け入れや慰霊碑の建設等に尽力するなど、日系人支援や戦没者遺族支援を行ってきました。また、同氏は慰霊団に限らず、さらに多くの日本人にパラオを訪問してもらうため、日系ツアー会社を設立し、同会社のオーナーを務め、パラオでの日系企業の活動の円滑化に貢献しています。また日本語補習学校設立の支援も行い、長きにわたり在留邦人へ多大な貢献を行ってきました。
ウエキ氏は、日・パラオ間の関係強化及び友好親善へ大きな役割を果たしています。