草の根・人間の安全保障無償資金協力「マルキョク州養豚廃棄物堆肥生産技術導入計画」

 

「マルキョク州養豚廃棄物堆肥生産技術導入計画」署名式

 
 2018年9月28日、在パラオ日本国大使館にて、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「マルキョク州養豚廃棄物堆肥生産技術導入計画」の契約の署名が山田大使とマルキョク州のヘナロ・ポロイ知事との間で執り行われました。式典には、署名者の他、パラオ側からバシリウス下院議員、マルキョク州議会議員のトーマス酋長等が出席しました。
 
 食料品の調達をほぼ輸入に頼るパラオにおいて、食料自給率の向上は大きな課題であり、養豚業への参入や拡大が全国的に促進されるていますが、既存の飼育方式では、豚の糞尿が水質・土壌汚染や公衆衛生問題につながる恐れがあると懸念されています。対策として、マルキョク州政府は米国農務省の技術支援により「ドライ・リター養豚技術」の導入・促進を行っています。ドライ・リター養豚技術とは、豚の糞尿をウッドチップと混合することにより水分を吸収させ、日光と乾燥によりレプトスピラ菌を殺菌し、適切な衛生状態を保ちながら堆肥へと変換するもので、環境汚染を防止するとともに安価に堆肥を生産できる利点を持ち合わせています。

 供与額665万4,592円の本件協力を通して、ウッドチップ生成用のウッドチッパー及び運搬用の小型トラックがそれぞれ1台ずつマルキョク州政府に供与されます。マルキョク州政府は、ドライ・リター養豚技術の導入にあたり、米国農務省ポール・レイク氏の技術支援を受けています。本件の実施により、同州の養豚農家において適切な糞尿処理が可能になり、環境・公衆衛生問題が防止されることが期待されます。豚の糞尿を含んだウッドチップは堆肥化されるため、同州内の農家や自然保護区で有効に活用することができます。

 パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は72件目の案件署名となりました。