草の根・人間の安全保障無償資金協力「パラオSDA小学校理科実験室機能強化計画」署名式

令和元年12月2日

「パラオSDA小学校理科実験室機能強化計画」引渡式

2019年11月25日、パラオSDA小学校にて、平成29年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「パラオSDA小学校理科実験室機能強化計画」の引渡式が行われました。式典には、当館から柄澤彰大使、パラオ側からパラオ・セブンスデー・アドベンチスト校会長のスランゲル・ウィップス・ジュニア氏及び学校関係者が出席しました。

パラオSDA小学校では、児童の理科学力向上が大きな課題となっていますが、理科実験室を所有しておらず、これまで理科実験を一度も行ったことがありませんでした。そのため、児童たちは教科書からのみ学習しなくてはならず、理科への理解を深めることが困難な状況でした。
 
式典当日は、5~8年生の児童に見守られながら引渡式を行うことができました。本件協力により、同校に理科実験室が整備され、実験機材が供与されました。これにより、児童たちが安全に理科実験を行う環境が整えられるとともに、理科への興味・関心が高まり、学力が向上することが期待されます。

                                                  

                             

 

パラオSDA小学校理科実験室機能強化計画」署名式

パラオ教育省マスタープランでは理科の学力向上を優先分野の一つに掲げており、同校で現在使用されている理科の教科書では、学習内容への理解を深めるために理科実験の実施が必須とされていますが、同校は理科実験室を所有しておらず、これまで理科実験を一度も行うことが出来ていない状況です。また、同校では児童の理科学力向上が大きな課題となっていますが、財政的な理由により現在まで実験室の整備が出来ておらず、理科実験器材も所有していません。

供与額4,072,970円の本件協力を通して、同校に理科実験室が整備され、理科実験器材が供与されます。本件の実施により、安全な環境下で理科実験を行うことが可能となり、児童の理科に対する興味・関心が高まり、理科の学力が向上することが期待されます。

パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は70件目の案件署名となりました。