草の根・人間の安全保障無償資金協力「アンガウル州消防車整備計画」署名式
平成28年4月12日
「アンガウル州消防車整備計画」署名式


2016年2月18日、在パラオ日本国大使館にて、平成27年度「アンガウル州消防車整備計画」贈与契約の署名が田尻大使とマルヴィン・ニルタン・アンガウル州知事との間で執り行われました。式典には、当館より田尻大使他、パラオ側よりチン上院議長、アキタヤ上院議員、伝統的酋長や州民約25名が出席しました。
アンガウル州は、コロール州中心地から南西約60キロに位置する、人口約120人の離島です。同州の大部分を覆っている密林では、昨今の異常気象やエルニーニョによる雨量の不足等により、森林火災が2-3ヶ月に一度の頻度で発生しています。しかし同州は消防車輌を保有していないため、一度火災が発生すると消火の手段がなく、同州の豊かな自然に大きな影響を与えています。また民家が火事になった際は、島民総出で水を運び消火作業を行っていますが、人力では限界があります。居住区域には消火栓が複数設置されていますが、消防車輌がないため利用されることがなく、効果的な消火活動の実施には至っていません。このため同州では、火災に備えてポンプ車の整備が喫緊の課題となっていました。
供与額9,899,560円の本件協力を通して、1,500Lタンク搭載の水槽付ポンプ車及び3,000Lタンク搭載の改造ポンプ車の計2台が同州に供与されます。同州で起こる火災による被害を最小限のものに留めるとともに、本車輌は常時水をタンクに溜めておくことができるため、昨今の異常気象やエルニーニョ現象により水が不足している同州で、緊急時の水の確保にも繋がることが期待されます。
パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は61件目の案件署名となりました。
アンガウル州は、コロール州中心地から南西約60キロに位置する、人口約120人の離島です。同州の大部分を覆っている密林では、昨今の異常気象やエルニーニョによる雨量の不足等により、森林火災が2-3ヶ月に一度の頻度で発生しています。しかし同州は消防車輌を保有していないため、一度火災が発生すると消火の手段がなく、同州の豊かな自然に大きな影響を与えています。また民家が火事になった際は、島民総出で水を運び消火作業を行っていますが、人力では限界があります。居住区域には消火栓が複数設置されていますが、消防車輌がないため利用されることがなく、効果的な消火活動の実施には至っていません。このため同州では、火災に備えてポンプ車の整備が喫緊の課題となっていました。
供与額9,899,560円の本件協力を通して、1,500Lタンク搭載の水槽付ポンプ車及び3,000Lタンク搭載の改造ポンプ車の計2台が同州に供与されます。同州で起こる火災による被害を最小限のものに留めるとともに、本車輌は常時水をタンクに溜めておくことができるため、昨今の異常気象やエルニーニョ現象により水が不足している同州で、緊急時の水の確保にも繋がることが期待されます。
パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は61件目の案件署名となりました。