令和3年度対パラオ草の根無償資金協力「ベラウ・モデクゲイ高校理科実験室整備計画」
令和8年3月17日
2年目フォローアップ

2026年3月6日、当館草の根委嘱員は、令和4年度対パラオ草の根無償資金協力「ベラウ・モデクゲイ高校理科実験室整備計画」の2年目フォローアップを実施しました。
同校は本計画により理科実験室が整備されるまで、物理・化学実験を通じた教育の機会が十分ではありませんでした。しかし、本事業で既存校舎の隣に理科実験室を新設し、必要な備品や機材が整備されたことで、生徒が安心して実験に取り組むことのできる学習環境が整いました。同校には理科教育分野のJICA海外協力隊員も派遣されており、生徒たちの理数科学力が高まり、将来の進路や職業選択の幅を広げることにつながっています。
今後も、理科教育環境の向上により、将来入学する生徒や教職員にも良い影響がもたらされることが期待されます。
引渡式

2024年2月6日、ベラウ・モデクゲイ高校にて、令和3年度草の根無償資金協力「ベラウ・モデクゲイ高校理科実験室整備計画」の引渡式が開催されました。式典には折笠弘維大使、アンドリュー・タベルアル上院議員・教育委員会委員長、ヘンリー・ユリ校長、同校生徒他、大勢の関係者が出席しました。
パラオ国内で唯一理科実験室がなかったベラウ・モデクゲイ校では、生徒達は、ビデオや写真を使った授業を受けていましたが、今般の草の根・人間の安全無償資金協力によって、同校生徒と教師は新しく建設された理科実験室と、関連機器や道具を使って授業を受けることができるようになります。
また、同校には、2023年7月より、青年海外協力隊の三浦李那理科教育隊員が派遣されています。今後、草の根無償資金協力で整備した理科実験室を使い、同隊員が同校教師等と共に、様々な工夫を凝らした授業を行うことで、パラオの人材育成に寄与することが期待されます。
署名式

2022年2月25日、在パラオ日本国大使館にて、令和3年度草の根無償資金協力「ベラウ・モデクゲイ高校理科実験室整備計画」の署名式が執り行われました。式典には、大使館側から柄澤大使が、またパラオ側からヘンリー・ユリ校長の他、同校理事等が出席しました。
ベラウ・モデクゲイ高校は、バベルダオブ島西部のガッパン州イボバン地区に位置し、学業と同時に職業訓練と伝統技能訓練を実施している生徒数47名の全寮制の私立高校です。
当国では、一般的に子どもたちの理数科学力の低迷が深刻で、同校では生徒の卒業後の進路を考慮し、理数専科教師2名を理数教育に充て、生徒の理数科学力の強化に積極的に取り組んでいます。
しかしながら、同校は理科実験室を所有しておらず、パラオ教育省が指定している理科教科の教科書に学習内容への理解を深めるため、実験の実施が記載されているにもかかわらず、理科実験を行うことが出来ていない状況です。また、同校は、当国の中心都市コロール州から離れた場所に立地しており、近隣の教育機関の理科実験室を利用することも困難です。同国の他4校の高校は実験室を備えている中、同校の生徒は実験を通した知識及び技能を習得することができず、教科書やビデオ教材に頼った学習をせざるを得ない状態が続いていることが課題でした。
供与額5,319,864円の本件協力を通して、ベラウ・モデクゲイ高校に理科実験室を新たに建設し、同実験室内に設置する教室備品及び理科実験器材が整備されます。本件の実施により、実際に物理装置や化学試薬等を用いた理科実験を行えるようになり、同校生徒の理数科学力の向上が期待されます。
パラオでは、平成11年に初めて草の根無償資金協力が実施され、本件は89件目の案件署名となりました。