インタビューシリーズ~パラオの日系人~ 第37回 シゲナリ・ナカムラさん
令和8年1月20日

シゲナリ・ナカムラさん(1943年生まれ、現在81歳)は、ニワール州出身の母、サルアン・ベアブさんと、ガラルド州出身の父、タカタロ・ナカムラさんの間に生まれた日系三世で、8人兄弟のうちの長男です。父のタカタロ・ナカムラさんは、三重県出身のナカムラ ゼンシチさんと、ガラルド州のウオデルアドさんの間に生まれた4人兄弟の長男で、その後当時のガラルド州の首長マゲルネブケッドさんに養子として迎えられました。タカタロ・ナカムラさんとクニオ・ナカムラ元パラオ大統領は、異母兄弟にあたります。
シゲナリさんは、ニワール小学校を卒業後、中等教育を経てパラオ職業学校に進学し、そこで大工技術を学びました。シゲナリさんが学校に通う年齢になった時には日本の学校が残っていなかったため、日本語を学ぶことはありませんでした。「父は私たちに日本語を教えようとしましたが、当時の私たちは幼かったので真剣に学ぼうとはせず、ただ違う言語が話せる父をすごいと思っていました」と話しました。また、シゲナリさんは祖父のゼンシチさんと多くの時間を過ごし、祖父から日本料理の作り方や船の造り方を教わりました。このことがきっかけとなり、シゲナリさんは大工を学び、生涯をかけて多くの船や家を建ててきました。グアムやヤップ、ポンペイ、チュークでも建設関連の仕事をしてきたそうです。
現在のシゲナリさんは妻と4人の子ども、そして5人の孫がおり、アイメリーク州で暮らしています。日本料理や演歌が好きで、あまり歌手の名前を思い出すことはできませんが、有名な演歌歌手である美空ひばりさんが好きだそうです。まだ日本を訪れたことはありませんが、「機会があればぜひ行きたい」と考えているとのことです。
日本とパラオの外交関係が30年を超えた今、節目として記念碑が立てられることを望んでいます。「パラオにそのような記念碑があれば、日本の血を引く自分を誇りに思えるからです」と語りました。