現地メディア向け第3回プレスツアーを実施しました

2025年12月2日、現地新聞社を招き、日本の開発協力がパラオの地域インフラ、国境警備等にどのように貢献しているかを視察し、現地メディアで取り上げられる機会を増やし、パラオ国民及び政府関係者等への情報発信を強化することを目的とする、第3回プレスツアーを実施しました。
 
ガッパン州　衛生施設
参加者は、ガッパン州のコクサイ公園に新設された衛生施設の引渡式に出席しました。92,694米ドルの草の根無償資金協力によって建設された同施設は、バリアフリー対応のトイレ、手洗い場等が備わっています。本事業は、公衆衛生の向上とコクサイ公園の周辺コミュニティの集いの場としての機能強化に貢献すると共に、パラオを訪れる日本からの観光客にも利用されることととなるでしょう。
 
パラオ国際空港　X線検査システム
参加者は、日本の経済社会開発計画（2022年度　荷貨物用検査装置）により供与された、新設の移動式および固定式X線検査システムを視察しました。これらの最先端の機器は、パラオの不正品の検出、密輸対策、そして空港や郵便局を含む主要な入国地点における公共の安全保護能力を強化します。
  eMRPの導入による国境管理能力向上計画（IOM連携）説明会
国際移住機関（IOM）は、今後3年間でパラオをより安全で信頼性の高い生体認証パスポートに移行させる、電子旅券導入事業について参加した記者等に説明を行いました。本事業により、各種書面の信頼性を向上させ、市民の個人データを保護し、国内基準をICAO（国際民間航空機関）のガイドラインに合致させ、パラオのパスポート保持者の渡航手続きを効率化し、日本の隣国であるパラオの国境管理能力の向上を図ります。
 
プレスツアー後、当地紙では、「密輸に対するパラオの戦いを強化」として第一面で荷貨物用検査装置の支援が紹介される等、我が国開発協力の取り組みが報道されました。