令和3年度対パラオ草の根無償資金協力「マリステラ小学校講堂再建計画」

令和7年5月27日

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令和3年度草の根無償資金協力を通じて、マリステラ小学校に対して講堂の供与を行い、引渡しを実施した2023年から2年が経過しました。

約160名の児童が在籍するマリステラ小学校は、コロール市中心部に位置しており、本講堂は、学校だけでなく地域社会の活動にとって、重要な交流場所を提供しています。2023年5月の引渡し式以来、講堂は計61回(内:23年15回、24年33回、25年13回)使用されています。主にマリステラ小学校の学校行事に使用されている他、同じカトリック系の学校で同小学校の真向かいに位置するミゼンティ高校の学校行事や、カトリック教会のイベントの際も使用されています。
 
また、日本大使館に関連する行事も頻繁に開催されています。例えば、2024年2月には、日パラオ外交樹立30周年を記念した、日本人歌手のさくまひろこさんによる弾き語りコンサートを開催しました。また、同年8月、海上自衛隊護衛艦「ありあけ」のパラオ寄港に併せて、海上自衛隊員とパラオ人の学生による交流行事を行いました。他にも、NGO連携無償資金協力によりパラオで活動しているピースウィンズ・ジャパンの健診場所としても使用されました。
 
講堂は、マリステラ小学校自身の予算で良好な状態が保たれており、パラオの子どもたちの学びの場としてだけでなく、地域社会の貴重な交流の場として、今後もパラオの社会に貢献していきます。

引渡式


 

2023年5月18日、令和3年度草の根無償資金協力「マリステラ小学校講堂再建計画」の引渡式が、マリステラ小学校新講堂にて行われました。式典には、当館から折笠大使、パラオ側からホセ・イセ校長他、小学校関係者及びパラオ・カトリック教会のラスク・サブロー牧師他、約150名の児童が出席しました。

マリステラ小学校は、コロール州東部のイディッド地区に位置するカトリック系私立小学校です。同校には、幼稚園児から小学生まで206人の生徒が在籍し、職員23人が勤務しています。

同講堂は、週1回の全校集会や年数回行われる季節ごとの行事、卒業式、PTA集会、雨天時の体育の授業等に使用されています。しかし、築約60年のため全体的な老朽化が著しく進んでおり、床のコンクリートの多数の亀裂・崩落、トタンの天井と壁の傷みによる雨漏り等により、児童が転倒する危険があることから、過去数年前より授業で使用できない状況となっていました。さらに、同講堂は自然災害発生時には地域の避難所として指定されていますが、同様の理由により現在は使用することができない状況にありました。自然災害がいつ発生するか予測不可能な中、同講堂の修復は喫緊の課題となっていました。

この課題を解決するために、在パラオ日本国大使館は供与額の4,255万5,240円の本協力を通して、マリステラ小学校の老朽化した講堂の建替えを実施しました。これにより、同小学校に通う児童が安全・快適に活動を行うことのできる環境が整備され、また児童の父母を含む地域住民に対し日常活動の場及び自然災害発生時の避難所の確保を図ることが可能となりました。

引渡式において、メンクール・レオルーク理事長は、日本国民と日本政府への謝意を述べました。また、折笠大使は、「本件協力の目的は単に新しい建物を建てることではなく、この体育館を走り回る子供達の笑顔をみることであり、地域社会の活性化と家庭の基盤を育むことに貢献するためです。将来の世代のために維持管理をしっかりと行っていただきたい。」と述べました。
リボンカットの後、マリステラ小学校児童による日本語での讃美歌の合唱で和やかに引渡式を締めくくりました。

署名式

    


 

2022年3月11日、在パラオ日本国大使館において、令和3年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「マリステラ小学校講堂再建計画」の署名式が執り行われました。式典には、大使館側から柄澤大使が、またパラオ側からイセ校長の他、同校関係者が出席しました。

マリステラ小学校は、コロール州イディッド地区に位置するカトリック系私立小学校で、幼稚園児から小学生まで約200人の生徒が在籍しています。同校は60年以上にわたり、同国の教育において重要な役割を果たしており、前レメンゲサウ大統領をはじめ、セニョール現副大統領、前・現コロール州知事、国内のさまざまな分野の指導者を多数輩出しています。  

同校の講堂は、週1回の全校集会や年数回行われる季節ごとの行事、卒業式、PTA集会、体育の授業をはじめとする様々な授業等に使用され、同校の活動において重要な建物です。

さらに、同講堂は、体育館のような大人数が集える建物の少ない同国において、夜間に地域住民の健康促進のためのエクササイズクラス、バレーボール等のナショナルチームの練習、2年ごとに開催されるベラウ国体及びベラウジュニア国体の競技会場、地域住民の集会、自然災害発生時には地域の避難所として指定されている等、地域住民にとっても重要な施設となっていました。しかし、同講堂は築60年以上が経過し、床のコンクリートの多数の亀裂・崩落、トタンの天井と壁の傷みによる雨漏り等、全体的な老朽化が著しく進んでおり、児童が転倒などにより怪我をする危険があることから、数年前から授業やその他活動において使用できない状況となっています。このため、同講堂の再建は喫緊の課題となっていました。

供与額42,555,240円の本件協力により、この講堂が再建されます。これにより、同校に在籍する児童へ安全かつ適切な教育環境の提供が可能となり、児童の父母を含む地域住民に対し、日常活動の場及び自然災害発生時の避難所の確保も可能となることから、教育の質、防災能力の向上が期待されます。

式典において柄澤大使は、「本協力がマリステラ小学校のさらなる発展へ貢献することを願う。また、地域住民にとっても良い影響となることを期待する。」と述べました。イセ校長は、「日本政府の支援に深く感謝する。」と述べました。

パラオでは、平成11年に初めて草の根無償資金協力が実施され、本件は91件目の案件署名となりました。