インタビューシリーズ~活躍する帰国留学生~ 第22回 双子のフローリー&フローリン・ブルテダオブさん
令和7年4月22日


フローリン・ブルテダオブさんとフローリー・ブルテダオブさんは双子の姉妹で、日本政府のMEXT奨学金を利用して日本へ留学しました。フローリーさんは日本の文化や言語に対して興味を持つ一方、妹のフローリンさんは日本の食べ物やファッションに興味がありました。さらに父親のマサハルさんが「日系二世」であることから、日本への興味が一層深まったといいます。フローリ-さんは1997年から2000年まで、妹のフローリンさんはその翌年の1998年から2001年まで日本に留学しました。2人は東京の「専門学校中野スクール・オブ・ビジネス」で秘書学のディプロマを取得して卒業しました。
日本への留学は彼女たちにとって素晴らしい経験となったといいます。仲の良い二人は常に一緒に過ごし、お互いを助け合いながら留学生活を楽しみました。「漢字を覚えるのに苦労しましたが、親切な先生の助けを借りて、うまく学業を進めることができました。また、仲の良かった日本人と韓国人の友達と話すときは必ず日本語を使っていたので、日本語を話す力が培われました」と語っています。休みの日には、有名な観光地(寺院、富士山、ディズニーランド、お台場など)を訪れました。二人は日本のアニメ「ハローキティ」が大好きだそうです。フローリーさんは川崎市でホームステイを経験したことがあり、太鼓や剣道を習ったそのときの思い出は今も鮮明に覚えているそうです。
姉のフローリーさんは妹より1年早く卒業しました。しかし、帰国後すぐに日本が恋しくなり、数ヶ月後には日本に戻って、まだ学校に通っている妹に会いに行きました。妹が専修学校を卒業するまでの半年間は、ボランティアとして日本のパラオ大使館で働きました。帰国後、さらなるキャリアのために二人はオーストラリア政府奨学金に応募しました。姉のフローリーさんはメルボルンでビジネスと会計学を3年間学び、妹のフローリンさんはシドニーで歴史、政治、国際関係を4年間学びました。
フローリーさんは2006年から4年間、公認会計検査官事務所でジュニア検査官として働いた後、社会保障局で会計士として12年間勤務しています。フローリンさんは公共インフラ・産業・商業省の土地調査局で行政官として17年間勤務しています。現在も勉学を怠らない二人は、互いに励まし合いながら、合間を縫って修士号取得に向けて学習を続けているそうです。