令和6年度対パラオ草の根無償資金協力「パラオ司法府マルキョク庁舎改修計画」
令和8年8月14日
引渡式

2026年8月13日、笠原謙一大使は、マルキョク庁舎にて執り行われた、令和6年度対パラオ草の根無償資金協力「パラオ司法府マルキョク庁舎改修計画」の引渡式に出席しました。
式典にはスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領、ラファエル・ニルマン北部大酋長(レクライ)、シルべリウス・テレイ下院議員(マルキョク州)、ユタカ・ギボンズ・ジュニア下院議員(ソンソロール州)、フランチェスカ・オトン下院議員(ガッパン州)、オルディアス・二ライケラウ最高裁所長官をはじめ、当地外交団、司法府関係者等多くの人が出席しました。
マルキョク庁舎は、コロール州の最高裁判所と並び、パラオに二つある裁判所の一つであり、同国の司法制度を支える中核施設です。同庁舎では、日々多くの審理が行われており、車椅子利用者を含む多くの高齢者が訪れています。
本事業では、同庁舎駐車場の周囲に壁を設置し、裁判関係者の安全性とプライバシーを確保するとともに、裁判所入口に昇降機を設置し、高齢者や障害者を含む地域住民のアクセシビリティを向上させました。これにより、誰もが安心して司法サービスを利用できる、より安全で包摂的な司法環境の整備に貢献しました。
ニライケラウ最高裁判所長官は、「車椅子利用者や高齢者にとって、この司法府庁舎は階段が多く、利用することが困難だった。今回、日本の支援によって、誰もが司法へアクセスできる環境を実現することができ感謝している。」と、述べました。
笠原大使はスピーチの中で、「このプロジェクトが、日本とパラオの絆をさらに深め、すべての人にとってより利用しやすい司法環境の整備につながることを願っている。」と、述べました。
ウィップス大統領は、「私たちは、すべての人が平等に社会に参加し、地域の一員として声を届けることができることを大切にしている。こうした環境づくりに向けた日本とのパートナーシップに、心から感謝する。」と、述べました。
今後も、裁判に参加する人々が安心して手続に臨むことができるとともに、車椅子利用者を含むすべての人がアクセスしやすいバリアフリー環境のもとで、司法サービスの充実が図られることが期待されます。
本件は、2025年1月31日に署名され、21,406,000円の資金供与に基づき実地されました。
署名式

2025年1月31日、在パラオ日本国大使館において、令和6年度草の根無償資金協力「パラオ司法府マルキョク庁舎改修計画」の署名式が行われました。
本事業では、パラオの首都マルキョクにある司法府マルキョク庁舎に車椅子用スロープと裁判官等の心身の安全確保を目的とした車両のアクセス施設を整備します。因みに、高齢化が進むパラオでは身体的補助が必要な出廷者数が増加しています。同庁舎には、最高裁判所と土地裁判所が設置されており、年間300件以上の裁判が行われており、車椅子用スロープ等を設置することで、司法へのアクセスの向上が期待されます。