インタビューシリーズ~活躍する帰国留学生~ 第19回 マサオ・イケダ・ウドゥイさん

令和7年1月17日



マサオ・イケダ・ウドゥイさんは、日本政府の奨学金を得て日本の専修学校で学んだ、パラオで初めての留学生です。日本への留学を決めたきっかけは日本語を話す祖母に影響を受けたからとのことです。訪日前は日本語を全く知らなかったため、カタカナ、ひらがな、そして漢字を覚えることにとても苦労したそうです。「文字を覚えるために部屋に単語を貼り付けて学びました。」と、当時のことを懐かしそうに話してくださいました。

 

留学中、ウドゥイさんは日本人の友達に誘われて、沖縄、広島、大阪、京都、名古屋など、さまざまな場所を訪れ、その中でも特に東京の明治神宮が好きだったそうです。また、ビリー・ジョエルや松田聖子、千昌夫、ブルース・スプリングスティーンなどのコンサートにも足を運び、その時の楽しい思い出が今でも心に残っているそうです。

 

留学を終えて帰国した当時は、日本人観光客が多数パラオを訪れていたため、日本語を活かす仕事が色々あったそうです。そのため、最初はパラオ・パシフィック・リゾートホテルでツアーデスク担当として、その後は観光ガイドやダイビングガイドとしても活躍しました。さらに、パラオ国際珊瑚礁センターで10年ほど勤務し、ボートオペレーターとしての経験を積みました。現在は、パラオコーラルリーフ株式会社でツアーガイドやボートオペレーターとして働いています。

 

ウドゥイさんは、日本で学んだ清潔にすることの大切さや、限られた資源や時間を大切にする姿勢に強く感銘を受けたと話してくださいました。そして、日本で学んだ色々のことをこれからも自分の人生に取り入れていきたいと話しています。また、ウドゥイさんは、日本とパラオの良好な友好関係がこれからも継続し、今後も多くのパラオ人学生が自分のように奨学金を得て日本で学べることを期待していると話してくださいました。