インタビューシリーズ~パラオの日系人~第17回ジェリー・シゲオさん

令和6年8月27日

現在53歳のシゲオさんは、イサオ・シゲオさんとヨハナ・タナカさんの間に生まれた日系パラオ人です。彼の名字は、元々は八丈島出身である父方の祖父の「ニシハマ」でしたが、「シゲオ」姓と名乗りました。シゲオさんには4人の子供がいて、そのうちの1人は現在、日本の創価大学で修士号取得を目指して学んでいます。
 
彼はペリリュー小学校で初等教育を修了した後、パラオ・ミッション・アカデミー高校に進学し、1988年に卒業しました。その後、ワシントン州のワラワラコミュニティカレッジに通い、工学を学びました。彼は1年後、パラオに戻り、日本に留学することを決めました。1992年に日本に行き、川崎市の文化外国語専門学校で1年間日本語を学びました。留学中、彼は父の叔父であるニシハマさんと一緒に住んでいました。
 
日本から帰国後、パラオパシフィックリゾートホテルでゲストサービススタッフとして働き、警察官も務めました。その後、代々引き継がれている家業を手伝うためにペリリュー島に戻りました。彼は日本から訪れた慰霊団の方々にペリリュー島の案内もしていました。現在はペリリュー島の名物スナック「カリントウ」を作っています。シゲオさんは2017年まで叔父に会いに何度か訪日しました。彼はイチゴやミカンなど日本の果物が大好きです。好きな日本料理は焼肉と刺身です。
 
今年は日本とパラオの外交関係樹立30周年にあたり、彼は日本とパラオが今後も長年にわたって良好な関係を続けてほしいと願っています。