インタビューシリーズ~活躍する帰国留学生~ 第12回 ケイト・オイフさん

令和6年5月24日


ケイト・オイフさんは、1982年以来、文部科学省が提供している日本政府奨学金の卒業生の一人です。2009年10月から2011年3月まで教員養成プログラムの奨学金で日本に留学しました。徳島大学で4ヶ月間日本語を勉強し、その後も鳴門教育大学で生物・理科教育の研究を続けました。
 
パラオのマリス・ステラ・スクールに通い、サイパンのマウント・カーメル高校に進学、高校卒業後は、ハワイのシャミナード大学に進学し、シャミナード大学からラスベガスのネバダ大学に編入しました。その後パラオに戻り、パラオ短期大学(PCC)とサンディエゴ州立大学(SDSU)のオンラインコミュニティを通じてオンラインで勉強を続け、学士号を取得しました。現在は、ハワイ大学がPCCへ提供しているプログラム「PACMED」で修士号の取得に向けて勉強しています。
 
オイフさんが日本への留学を選んだ理由は、時間管理や整理整頓の大切さなど、日本の仕事のマナーを理解し、憧れ、そのような環境で働きたいと思ったからです。 彼女は2011年に鳴門大学を修了し、パラオの高校教師として働きました。そこで日本大使館を通じて募集されていた外国語指導助手として日本で働けるJETプログラムのことを知り、その後、三重県立川越高等学校で外国語助手として働きました。 通常、このプログラムは1年間契約ですが、オイフさんは契約を4年間延長することができました。 契約終了後、彼女はパラオの財務省で働いていましたが、彼女は、英語教師が見つかるまで一時的に日本で外国語教師助手として働くようオファーされました。 オイフさんはその申し出を受け入れ、三重県のYMCAで1年近く働いた後、パラオに帰国しました。 現在は、パラオ短期大学のアップワード・バウンド・プログラムで科学コーディネーターとして働いており、高校生に数学と科学の個別指導サポートを提供しています。
 
オイフさんは、広島訪問、徳島で有名な阿波おどり、果物狩り、正月の餅つき、茶道など、日本での楽しい思い出と、徳島県の地元の人々との友情を振り返ります。  彼女は日本食が大好きで、演歌ファンでもあります。 一番好きな演歌は牧村三枝子さんの「みちづれ」です。
 
日本とパラオは、歴史的・文化的なつながりや、JICAボランティアの努力、日本で学ぶ機会の増加などにより、すでに強い絆で結ばれており、こうした努力を継続することが、両国の関係が30年を超えることにつながると彼女は考えています。