令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「アイライ堤防道路暗渠改修計画」署名式
令和5年9月18日


2023年9月18日、在パラオ日本国大使館において、令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「アイライ堤防道路暗渠改修計画」の署名式が行われました。式典では、ブライアン公共事業局長他、公共事業局職員の立ち会いの下、折笠弘維在パラオ日本国大使及びオビアン公共基盤・産業大臣が贈与金額252,500米ドル(34,592,500円)の贈与契約書に署名しました。
本プロジェクトでは、同国唯一の国際空港が所在するバベルダオブ島(人口約5,500人)と同国経済の中心であり、パラオ国立病院、高等教育機関などがあるコロール島(人口約1万1,400人)を結ぶ唯一の道路であるアイライ堤防道路暗渠の改修を行います。同堤防道路暗渠はパラオ交通の大動脈であるとともに、上下水道及び送電線等を併設している地域住民の生活を支える基重要なインフラでもありますが、波や潮風によるコンクリートの大規模な剥離等が発生しており早急な対応が必要な状況です。
同式典において、折笠大使は、「アイライ堤防道路暗渠は日本統治時代に建設され、2004年から2006年にかけて日本政府によって改修工事が行われた。今般の改修計画完了後に最も大切なことは、パラオの人々がしっかりと維持管理を行い長く利用されることを期待する」と、述べました。オビアン公共基盤・産業大臣は、「この支援によりパラオ国民にとって、大変重要な公共インフラ整備が前進する。今後も日本との関係を強化し、日本と共に働いていきたい。」と述べ、本プロジェクトの成功と今後の保全・整備を約束しました。
パラオでは平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は99件目の案件となりました。