センゲバウ・シニョール副大統領の護衛艦「しらぬい」来訪

令和5年7月26日
 
   

7月26日、ウドゥ・センゲバウ・シニョール副大統領兼司法大臣は、海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」第一護衛艦群司令西山高広海将補の招待に応じ、「しらぬい」に乗艦し、栄誉礼、視察及び昼食会に参加しました。同行事には、折笠弘維大使、ケライ・マリウール上院副議長、ルシオ・ニライウエット下院副議長、グスタフ・アイタロー国務大臣を含む多くのパラオ政府要人及び当地メディア関係者などが参加しました。
 
表敬式典の際、西山海将補は、パラオ政府による「しらぬい」の入港及び同乗員のパラオ入国の受け入れに対する感謝の意を表するとともに、「今回のパラオ訪問では、様々なアクティビティを通じて子どもたちをはじめ多くのパラオの人々と交流できることを楽しみにしています。今後もこのようなイベントを続けていければと思います」と述べました。最後に西山海将補は、「私たち海上自衛隊は、『自由で開かれたインド太平洋』の実現のため、パラオを含むインド太平洋地域の平和と安定の確保、海洋秩序の維持・強化に貢献していきます」と述べました。
 
折笠大使は、センゲバウ・シニョール副大統領一行が「しらぬい」に乗艦し本行事に出席したことへの御礼の言葉を述べるとともに、「広大なEEZと地政学的重要性を持つ日本とパラオによる親善演習は、パラオだけでなくインド太平洋地域全体にとって極めて重要」と述べました。また、同地域の安全保障情勢が激変する中、折笠大使は「今こそインド太平洋地域の平和と安定の実現に向け、共に努力する時です。1821年パラオの岸辺に難破船・神社丸の乗組員たちが漂着して以来、200年にわたる日パラオの友好関係が、さらに200年、そしてその先も続くことを願っています」と述べました。
 
センゲバウ・シニョール副大統領は、「しらぬい」乗員のパラオ入国、パラオ国民との交流及び日・パラオ親善訓練の実施を歓迎するとともに、「しらぬい」の乗艦見学や船上での昼食会に感謝すると共に、「海上自衛隊と日本の護衛艦がパラオに寄港したことは、『自由で開かれたインド太平洋』を確保するための海洋安全保障分野における二国間パートナーの強さを示すもの」と述べました。パラオ政府と国民を代表し、センゲバウ・シニョール副大統領は、この重要な時期に「しらぬい」がパラオを訪問したことに対し、日本への心からの感謝の意を表しました。
 
本行事を通じて、両国は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を今後も推進して行くことを再確認しました。