インタビューシリーズ~パラオの日系人~ 第3回ヒロイチ・フユコさん

令和5年8月2日


現在86歳のフユコさんはパラオで日本人の両親の間に産まれ、アイライ出身のパラオ人の父とマルキョク出身の母に養子として迎えられました。

日本人の実父の姓はクロミヤ、実母はクロミヤ・シゲコという名で、4人の姉と5人の弟がおり、コロール市街の現在パレイシアホテルがある周辺で育ちました。彼女以外の家族は、戦争の前後に日本に帰国したそうです。第二次世界大戦が終わったとき、彼女は7歳でした。そして、8歳の時、レブルードというパラオ人男性がフユコさんを養子にしました。その後フユコさんはパラオ人と結婚し、7人の子どもに恵まれました。

フユコさんはパラオ語と日本語を堪能に話します。彼女が50代の頃、キシカワ・ヒロコさんの下で仕事をしたことが日本語を習得するきっかけになったと言います。

フユコさんは日本各地にいる親戚を訪ねるため、これまで5回来日したことがありますが、日本では日本の文化が理解できず大変だったと語っていました。それでも日本が好きで、お餅やお寿司、味噌汁などの日本食が特に好きだそうです。現在は、パラオ料理が大好きで、タロイモと魚が好物と語っていました。

パラオでの生活が大好きで、日本よりも暮らしやすいと話すフユコさんでした。