離任のご挨拶(2022年11月)
令和4年11月14日

皆様、駐パラオ日本国大使の柄澤彰です。この度、11月末にパラオを離任することとなりました。2019年8月に着任して以来約3年4ヶ月の長きに渡り、歴史的、文化的、地政学的に日本と特別の関係にあるパラオで大使を務めることができたことは、私自身にとって大きな喜びです。微力ではありましたが、日・パラオ間の友好関係の発展や、在留邦人の皆様への支援などに少しでも貢献できたとすれば幸いです。
在任中の2021年1月にパラオでの政権交代がありましたが、レメンゲサウ前政権、ウィップス現政権双方の大統領をはじめとするパラオ側関係者との間で良好な人間関係を築くことにより、大使としての職責を果たすことができ安堵しております。また、在任中、異例でありましたが、河野大臣、林大臣と現職外務大臣に2回来訪いただけたこと、ウィップス大統領にはこの9月に2回訪日いただき、岸田総理との対面での首脳会談及び共同声明の発出や、両陛下とのご会見を行っていただけたことなど、大使として大変名誉に感ずる出来事もたくさんありました。
私自身、できる限りパラオの現場に足を運ぶとの姿勢で、片道24時間の船旅を要するハトホベイ州やソンソロール州を含む16すべての州を訪問した最初の日本大使となることができたこと、大使館としての情報発信を強化し、大使館のツイッターアカウントが日本の在外公館のアカウントとしてフォロワー数世界一となったことなども、強く印象に残ることです。
パラオは、コロナ禍においても、迅速なワクチン接種を行いつつロックダウンやフライト運休は行わないという姿勢を貫き、世界の中でも極めてうまくコロナ禍に対応してきました。しかし、基幹産業である観光業を含め、経済状況が従前のレベルに回復するにはまだ時間が必要な状況です。今後、一日でも早くパラオの経済状況が回復するとともに、大使として力を入れて来た様々な分野における支援策が、今後のパラオの発展に繋がることを祈っております。
これまで、パラオ側、日本側双方の多くの関係者の皆様からいただいてきたご理解、ご支援、お力添えに対して改めて感謝申し上げ、離任のご挨拶とさせていただきます。長きに渡り、大変ありがとうございました。
在任中の2021年1月にパラオでの政権交代がありましたが、レメンゲサウ前政権、ウィップス現政権双方の大統領をはじめとするパラオ側関係者との間で良好な人間関係を築くことにより、大使としての職責を果たすことができ安堵しております。また、在任中、異例でありましたが、河野大臣、林大臣と現職外務大臣に2回来訪いただけたこと、ウィップス大統領にはこの9月に2回訪日いただき、岸田総理との対面での首脳会談及び共同声明の発出や、両陛下とのご会見を行っていただけたことなど、大使として大変名誉に感ずる出来事もたくさんありました。
私自身、できる限りパラオの現場に足を運ぶとの姿勢で、片道24時間の船旅を要するハトホベイ州やソンソロール州を含む16すべての州を訪問した最初の日本大使となることができたこと、大使館としての情報発信を強化し、大使館のツイッターアカウントが日本の在外公館のアカウントとしてフォロワー数世界一となったことなども、強く印象に残ることです。
パラオは、コロナ禍においても、迅速なワクチン接種を行いつつロックダウンやフライト運休は行わないという姿勢を貫き、世界の中でも極めてうまくコロナ禍に対応してきました。しかし、基幹産業である観光業を含め、経済状況が従前のレベルに回復するにはまだ時間が必要な状況です。今後、一日でも早くパラオの経済状況が回復するとともに、大使として力を入れて来た様々な分野における支援策が、今後のパラオの発展に繋がることを祈っております。
これまで、パラオ側、日本側双方の多くの関係者の皆様からいただいてきたご理解、ご支援、お力添えに対して改めて感謝申し上げ、離任のご挨拶とさせていただきます。長きに渡り、大変ありがとうございました。
駐パラオ共和国特命全権大使
柄澤 彰
柄澤 彰