ウィップス大統領の護衛艦「きりさめ」来訪
令和4年7月20日




7月18日、スランゲル・ウィップス・ジュニア・パラオ共和国大統領は、海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」艦長坂田淳2佐の招待に応じ、「きりさめ」に乗艦し、栄誉礼、視察及び表敬式典に参加しました。同行事には、柄澤彰大使、ウドゥ・センゲバウ・シニョール副大統領兼司法大臣を含む多くのパラオ政府要人及び当地メディア関係者などが参加しました。
表敬式典の際、坂田艦長は、パラオ政府による「きりさめ」の入港及び同乗員のパラオ入国の受け入れに対する感謝の意を表するとともに、「今回のパラオ寄港では親善ソフトボール大会や子ども達への柔道指導の実施、旧海軍墓地での清掃・慰霊活動及び「きりさめ」一般見学ツアーなどを通じて、多くのパラオ国民と交流し、その優しさに触れることができたことを心から嬉しく思います。こうした行事を今後も継続的に開催できることを我々も望んでいます。」と述べました。また、同艦長は、「7月20日-22日には、日パラオ親善訓練等を実施する予定であり、海上自衛隊は、今後も継続して『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて、パラオを含む同地域の平和と安定、海洋秩序の維持・強化を推進していきます。」と述べました。
柄澤大使は、ウィップス大統領一行が「きりさめ」に乗艦し本行事に出席したことへの御礼の言葉を述べるとともに、「海上自衛隊の艦艇が、年1回以上のペースで寄港しているのは、まさに、両国間の海上保安分野における協力関係強化の証です。」と述べました。
ウィップス大統領は、「きりさめ」乗員のパラオ入国、パラオ国民との交流及び日・パラオ親善訓練の実施を歓迎するとともに、「我々は、存在が抑止力になると信じており、『きりさめ』のパラオ寄港は、『自由で開かれたインド太平洋』の実際の取組を披露するものである。次は是非、1週間と言わず、1ヶ月以上滞在して欲しいと思う。」と述べました。
本行事を通じて、両国は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を今後も推進して行くことを再確認しました。