海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」の乗員によるパラオ国民との交流

令和4年7月17日
献花
ソフトボール01
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 7月11日(月)から7月19日(火)までコロール州のマラカル湾に停泊中の海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」の乗員は、パラオ国民との交流及び日・パラオ友好関係の更なる醸成を図ることを目的に、旧海軍墓地の慰霊・清掃活動、様々な文化交流イベント、護衛艦「きりさめ」一般見学ツアーなどを行いました。

 7月12日(火)、海上自衛隊護衛艦「きりさめ」艦長坂田2佐を始めとするきりさめ乗員と柄澤彰大使は、コロール市内の旧海軍墓地において、太平洋戦争戦没者の慰霊碑に献花及び黙祷を行いました。この献花及び黙祷の前には、きりさめ乗員とコロール婦人会のメンバーによる墓地清掃が行われました。

 7月13日(水)、日米パラオ親善ソフトボール大会が開催されました。同大会開催前には、ウドゥ・センゲバウ・シニョール副大統領兼司法大臣を含む同大会の参加者全員が先日亡くなられた安倍晋三元総理への黙祷を捧げました。「きりさめ」乗員対パラオ司法省関係者チームとの試合は、熱戦の結果、14対17で、パラオチームの勝利となりました。閉会式の挨拶において、チャールズ・オビアン公共基盤・産業大臣は、安倍元総理の逝去に対して、日本国民へのお悔やみの言葉を述べるとともに、日本が本親善大会を主催したことへの感謝及び日米パラオ間の「スポーツマンシップ」の継続を期待する旨発言がありました。

 7月14日(木)、きりさめ乗員は、パラオ柔道連盟の生徒達に柔道指導を行いました。練習開始前には参加者全員が亡くなられた安倍元総理への黙祷を捧げました。同イベントには、パラオ柔道連盟のジェニファー・アンソン同連盟副会長(兼パラオ国家安全保障調整官)及び柄澤大使が参加しました。イベントでは、生徒達がきりさめ乗員の柔道家との「乱取り(自由形式の試合)」に挑戦し、会場を沸かせました。イベント後、生徒達からは「とても勉強になった。ぜひまた来て欲しい」などの前向きなコメントが寄せられました。

 7月16日(土)及び17日(日)、海上自衛隊の護衛艦「きりさめ」の一般見学ツアーが開催されました。ツアーは日本語と英語で行われ、パラオ市民や在留邦人の方々が参加しました。ツアー参加者からは、「普段乗ることのできない護衛艦に乗ることができて、とても貴重な体験だった。」など、好意的な意見が多く聞かれました。

 これらのイベントを通して、我が国の自衛隊とパラオ国民との一層の交流が行われ、二国間関係が深まりました。日本とパラオは「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を進めており、今般の交流はその具体的な取組の一部となりました。