令和3年度対パラオ草の根無償資金協力「ミューンズ小学校食堂再建計画」
令和8年6月2日
フォローアップ

2026年5月21日、当館草の根委嘱員は、令和3年度対パラオ草の根無償資金協力「ミューンズ小学校食堂再建計画」の2年目フォローアップを実施しました。
本事業で再建したミューンズ小学校の食堂は、全校生徒143名への給食提供を支えるとともに、児童が安心して楽しく過ごし、交流を深める場としても活用されています。また、避難訓練やPTA会議などの学校活動に加え、地域コミュニティーの集会やスポーツイベント時の集合場所としても幅広く利用されており、学校と地域をつなぐ拠点として多くの人々に親しまれています。
同校のスギヤマ校長は、「食堂の整備により、児童たちは清潔で安全な環境の中で食事をとれるようになりました。給食の時間は、子どもたちにとって食事を楽しむだけでなく、友達と交流しながら安心して過ごせる大切な時間となっています。今後も本食堂を大切に活用しながら、子どもたちの健やかな成長を支えていくとともに、日本の支援に対し深く感謝申し上げます。」と、感謝の意を述べました。
今後も、本食堂が児童の健やかな学校生活を支えるとともに、地域コミュニティーの交流促進に寄与していくことが期待されます。
引渡式

2024年5月7日、パラオの主要島の一つであるアラカベサン島に所在するミューンズ小学校において、令和3年度草の根無償資金協力「ミューンズ小学校食堂再建計画」の引渡し式が執り行われました。式典には、折笠大使が、またパラオ側からはデール・ジェンキンス教育大臣、サラ・スギヤマ校長、同校児童他、大勢の関係者が出席しました。
ミューンズ小学校を含む同国の公立小学校では、毎日朝と昼の2食の給食が提供されています。学校給食の提供は、児童の出席率の向上だけでなく、空腹で当校することが多い低所得層の児童がより学習に集中できることから、学習能力の向上にもつながります。しかし、約130人の生徒が在籍する同校では、食堂の老朽化が著しく、2021年4月にパラオを襲った台風の暴風・豪雨とその後の長雨による影響で、2021年8月以降は、食堂を使用できない状態が続いていました。
更に、同校の食堂は、大勢が一同に集まる広さの体育館や多目的室等がない同校で唯一、児童集会、PTA集会、そして雨天時の体育授業等を含む各種学校行事を実施する場所としても重要な役割を担っていたことから、新しい食堂建設によって、給食提供の正常化が図られるだけでなく、学校関係者が各種学校行事を実施するための安全で快適な環境が整備されました。
式典において折笠大使は、「ミューンズ小学校の生徒達、先生方、保護者の皆様にこの食堂でたくさんの楽しい思い出を作っていってほしいと思います。」と述べました。スギヤマ校長は、日本政府の支援に感謝の言葉を述べた上で待望の完成の喜びを日本語で伝えました。ジェンキンス教育大臣は、「老朽化した旧食堂が再建されたことで、安全で快適な学校給食を提供できるようになりました。」と日本政府の支援に対し感謝を述べました。
パラオでは、平成11年に初めて草の根無償資金協力が実施され、本件供与額は、過去102件の草の根無償資金協力の中でも2番目に大きく、教育分野では過去最大のものとなりました。今後もパラオ各地域社会のニーズに即した支援を届けられるよう様々な団体と協力しながら活動を続けます。
署名式

2022年3月4日、在パラオ日本国大使館において、令和3年度草の根無償資金協力「ミューンズ小学校食堂再建計画」の署名式が執り行われました。式典には、大使館側から柄澤大使が、またパラオ側からジェンキンス教育大臣、イケシイル校長の他、教育省関係者等が出席しました。
ミューンズ小学校は、同国の主要島の一つであるアラカベサン島のコロール州ミューンズ地区に位置し、児童約160名が在籍する、同国で3番目に在籍児童数の多い公立小学校です。
ミューンズ小学校を含む同国の公立小学校では、教育省の負担により、児童に毎日2食の給食が提供されています。2021年10月からは、朝食の提供も開始されました。毎日の給食提供は、児童の出席率を上げるだけでなく、低所得層の児童が空腹で学校生活を過ごすことなく、学習に集中する上で不可欠なプログラムとなっています。
しかしながら、同校の食堂は、熱帯の高温多湿な気候の下、老朽化が著しく、同国を2021年4月に襲った台風2号の暴風と豪雨に加え、その後の雨季の長雨による影響により、状態は更に悪化し、倒壊・崩落の危険性を指摘されており、2021年8月の新年度開始以降、食堂を使用できない状態が続いています。現在、ミューンズ小学校では食堂が使用できないことから、同校は3kmほど離れたパラオ高校の調理室を間借りして給食を調理し、同校に運搬、児童は各教室で給食を食べるという応急措置を取っています。
さらに、同食堂は、体育館や多目的室等を所有しない同校において唯一、大人数が集まれる広さの建物であり、児童集会、雨天時の体育授業や様々な学校行事、PTA集会等に使用されるなど、同校の運営上不可欠な役割を多角的に担っていました。こうした中、安全かつ適切な教育環境等を保障する観点から、同食堂の修復は喫緊の課題となっていました。
これらの課題を踏まえ、今般、当館はミューンズ小学校の食堂を再建する本件協力の実施を決定しました。供与額52,596,000円の本件協力により、ミューンズ小学校の食堂が再建され、同校児童に対する給食提供の正常化が図られるとともに、学校関係者が集会等を開く場所が提供され、安全かつ衛生的な教育環境が整備されます。
式典において柄澤大使は、「本件がミューンズ小学校のさらなる発展へ貢献することを願う。」と述べました。イケシイル校長は、日本政府の支援に感謝の言葉を述べた上で「児童の保護者や地域の方々もこの朗報に喜んでいる。」と述べました。ジェンキンス教育大臣は、「本案件に対する日本政府の迅速な支援に感謝するとともに、パラオの教育分野への継続的は支援に感謝する。」と述ました。
パラオでは、平成11年に初めて草の根無償資金協力が実施され、本件は90件目の案件署名となりました。本件の供与額は、過去90件の草の根・人間の安全保障無償資金協力の中でも2番目に大きく、教育分野では過去最大のものとなりました。