パラオ国際空港新ターミナルビルの完成式典
令和3年12月17日



2021年12月17日、パラオ国際空港において、日本が実施する「パラオ国際空港改修・拡張・運営事業」により新たに建設された新ターミナル棟の完成式典が行われました。同式典には、パラオ側からウィップス大統領、ニルマン北部大酋長、センゲバウ・シニョール副大統領、上下院議員、オビアン公共基盤・産業大臣他、日本側から柄澤大使、吉田パラオ国際空港株式会社代表取締役社長、小林JICAパラオ事務所長他が出席しました。
パラオ国際空港の既設ターミナル棟は、2003年に我が国の無償資金協力により建設され、20年間近くにわたり活用されてきましたが、その後、空港の施設及び機能を改善する必要が生じていました。本事業は、これらの課題に対応するため、空港の出発ターミナル棟を新たに建設し、既設ターミナル棟を到着専用に改修するとともに、日本の有する優れた空港運営・維持管理技術を導入するものです。
本事業は、JICAが海外投融資、双日株式会社・日本空港ビルデング株式会社・海外交通・都市開発事業支援機構が共同出資、大成建設株式会社が設計・施工を担う事業であり、パラオにおいて日本が支援するインフラ整備事業としては過去最大規模、かつ太平洋島嶼国で初となる官民連携(PPP)事業です。
今般の新ターミナル棟完成後は、既設ターミナル棟の改修工事を含む残りの工事が進められる予定です。2022年2月にパラオにて開催予定の第7回アワ・オーシャン会合を見据え、来年1月末頃に全工事の完了及びグランド・オープニング式典の開催が予定されています。
式典において、柄澤大使は「本事業は『自由で開かれたインド太平洋』の柱の一つである経済的繁栄の追求、特に連結性の強化を体現する事業であり、日本が誇る質の高いインフラ整備を象徴するものである。」と述べました。ウィップス大統領は、日本への深い感謝を述べつつ、「来年のグランド・オープニング式典の開催を心待ちにしている。」と述べました。