ウィップス大統領らによる海上自衛隊護衛艦3隻の洋上視察及び 池内第3護衛隊群司令による同大統領表敬
令和3年9月3日


2021年9月2日、ウィップス大統領は、日本財団が供与したパラオ巡視船「ケダム」に乗船し、マラカル湾に錨泊している海上自衛隊護衛艦「かが」、「むらさめ」及び「しらぬい」を洋上から視察しました。視察中、護衛艦上では池内第3護衛隊群司令及び乗組員による敬礼や乗組員による和太鼓の演奏が行われました。洋上視察後、パラオ海上保安当局(DMLE)庁舎前において、池内群司令によるウィップス大統領への表敬が行われました。洋上見学及び表敬訪問には、ウィップス大統領、柄澤大使、センゲバウ・シニョール副大統領兼司法大臣、オビアン公共基盤・産業大臣、メトゥール人的資源・文化・観光・開発大臣、ビクトル農業・漁業・環境大臣、アイタロー次期国務大臣(翌9月3日に就任)及び多数のパラオ政府職員が参加しました。
表敬において、池内群司令は、インド太平洋方面派遣訓練(IPD)部隊の受け入れに対するパラオ政府及びパラオ国民に対する感謝の言葉を述べた上で、「日本とパラオは民主主義、法の支配、自由で開かれた海洋アクセスといった共通の価値感を持つ緊密なパートナーであり、海上自衛隊は、今後も継続して二国間での協力を深め、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に貢献していく。」と発言しました。
続いて柄澤大使は、池内群司令及びIPD部隊に対する歓迎の意を表すとともに、ウィップス大統領他政府要人に対する謝意を表明した上で、「広大な排他的経済水域を有し、地政学的に重要な位置にあるパラオとの親善訓練は、パラオのみならず、インド太平洋地域全体にとって大変重要なものであり、在パラオ日本国大使として、その取り組みに感謝すると共に、親善訓練の成功を祝福したい。」と述べました。
これに対し、ウィップス大統領からは、池内群司令及びIPD部隊に対する歓迎の言葉を述べた上で、「9月1日に行われた日・パラオ両国の親善訓練の成功は、両国の強固な協力及び友好関係を示す重要な機会であり、我々は『自由で開かれたインド太平洋』の実現のために協力を続けていかなければならない。我々は常に門戸を開いており、是非再びパラオにお越しいただきたい。」との発言がありました。
表敬後、池内群司令はパラオ柔道連盟のアグオン会長及びアンソン副会長(それぞれ司法省公安局長、国家安全保障調整官として表敬に同席)に柔道着75着を引き渡しました。この柔道着は、パラオ柔道連盟の要請を受けて、日本の団体「パラオ柔道キッズ支援の輪」が募金活動により購入し、海上自衛隊護衛艦が、日本からパラオに輸送したものです。
注)池内群司令一行は、ワクチンを完全接種しており、パラオの法令に従い新型コロナウイルス感染防止のために必要なすべての措置を講じた上で、ウィップス大統領への表敬を行いました。



