草の根・人間の安全保障無償資金協力「コロール州リサイクルセンタートラクター整備計画」引渡式
令和3年8月16日
2021年8月16日、コロール州リサイクルセンターにおいて、令和2年度草の根・人間の安全保証無償資金協力による「コロール州リサイクルセンタートラクター整備計画」の引渡式が行われました。式典には、当館から柄澤大使、パラオ側からギボンズ・コロール州知事他多数の関係者が出席しました。
コロール州リサイクルセンターは、農業及び他の用途に活用可能なコンポストを生産している重要な廃棄物処理施設の一つですが、コンポストを活用した土壌改良に必要となるトラクターを所有していないことが、同センターの主導する農業生産計画を推進する上で支障となっていました。
こうした状況を踏まえ、在パラオ共和国日本大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、同センターに対し、総額90,810米ドル相当のトラクター1台及び付属品を供与することを決定し、今般これらの機材の引渡しを実施しました。同センターは、今般供与された機材を活用し、コロール州及び他州における土壌改良及び農産物の生産拡大に取り組む予定です。
式典において、ギボンズ・コロール州知事は、「今般の支援は、パラオ国内だけではなく、太平洋島嶼国の模範となる取組を実現させるものである。コロール州リサイクルセンター及び州民への支援を継続いただいている日本政府及び日本国民の方々に深く感謝する。」と述べました。柄澤大使は、「今般供与された機材により、同センターの生産するコンポストを活用した土壌改良及び野菜類の生産拡大が図られ、パラオの食料安全保障の向上、経済産業の多様化、国民の生計向上等に資することを期待している。また、本年5月に設置された農業分野の協力枠組みである『日・パラオ農業協力タスクフォース』に基づき、パラオの農業発展に向けた更なる支援を行う予定である。」と述べました。