着任後1年のご挨拶(2020年8月)
令和2年8月14日

皆様、在パラオ日本国大使館ホームページへようこそ。駐パラオ日本国大使の柄澤彰です。早いもので、2019年8月に着任して以来ちょうど1年が過ぎました。この節目に、改めて皆様にご挨拶申し上げます。
この1年を振り返ってみますと、私の着任4日後に、日本の外務大臣が初めてパラオに来訪しましたが、その後も、2019年がパラオ独立25周年、そして日・パラオ外交関係樹立25周年という記念すべき年だったということもあり、オリンピック担当大臣、総理補佐官、JICA理事長など多くの要人が次々と日本からパラオを訪問しました。また、日パラオ双方で、25周年に伴う様々な記念行事が行われました。中でも、11月に東京で開催された記念レセプションは、安倍総理、レメンゲサウ大統領をはじめ、1000名を超える関係者が一堂に会するという壮観なものになりました。パラオにおいても、海上自衛隊練習艦隊のパラオ寄港に伴う記念コンサートや、紅白歌合戦に連続3回出場されている丘みどりさんのコンサート、更には日本・パラオ間をダイレクトで航海する親善ヨットレースが開催されるなど、かつてないほど両国の友好親善関係が盛り上がりを見せました。また、即位の礼にはレメンゲサウ大統領に参列いただきました。
2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響により、3月下旬以降、パラオ発着の定期便フライトが事実上全面運休になり、それに伴いパラオへの観光客数がゼロになるなど、着任時には全く想像すらできなかった事態になりました。しかしながら、パラオ政府はじめ関係者の献身的なご努力により、依然、パラオは世界でも数少ない感染者ゼロの国の一つです。
今後は、引き続き十分な感染対策を講じつつ、少しずつ他国との人の往来が再開されていくことと思いますが、在パラオ日本国大使館としては、ツイッターなどを通じて継続的にパラオに関する情報を発信し続け、いつの日かまた多くの邦人旅行者の方々にパラオを訪問していただきたいと念願しております。また、パラオにおいて活躍されている在留邦人の皆様にとって、現在の状況は非常に厳しいものと思いますが、皆様の安全を確保し、活動を支援することは大使館の重要な任務ですので、何かありましたらお気軽に大使館までご連絡ください。
引き続き、日本とパラオ両国の歴史的な友好親善関係のさらなる発展に尽力してまいりますので、皆様のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
駐パラオ共和国特命全権大使
柄澤 彰
柄澤 彰