草の根・人間の安全保障無償資金協力「PECゴスペル幼稚園園舎建替え計画」署名式

令和4年6月23日
PECゴスペル幼稚園園舎建替え計画」引渡式
 
   
 
          2022年6月23日、令和2年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「PECゴスペル幼稚園園舎建替え計画」の引渡式が行われました。式典には、当館から柄澤大使、パラオ側からクアル園長他、幼稚園関係者及びパラオ・プロテスタント教会のクアルテイ牧師等関係者、約25名の園児が出席しました。

          PECゴスペル幼稚園は、1966年に設立されたパラオで最も歴史のある幼稚園で、50年以上にわたり地域の幼児教育において非常に重要な役割を果たしてきました。同園が使用していた築40年の園舎は、老朽化による劣化が著しく、3歳~5歳の園児たちが安全に使用できる状態ではありませんでした。そのため、2016年以降は同園舎の使用を中止し、隣接する教会の一部を仮教室として使用するなど、教室として適さない施設を使用している状況でした。また、近年、核家族化が進むパラオでは、共働き家庭が増えており、長年にわたり質の高い幼児教育を提供する同園は、毎年100人近い待機児童を抱えるなど入園希望者が多く、多くの園児を受け入れることのできる施設の増加も課題となっていました。

          この課題を解決するため、在パラオ大使館は、供与額4,138万9,700円の本件協力を通して、PECゴスペル幼稚園の老朽化した園舎の建替えを実施しました。これにより、同園に通う園児が安全・快適に活動を行うことのできる環境が整備され、以前より多い園児を受け入れることが可能となりました。

          引渡式において、クアルテイ牧師は、長年にわたる日本国民と日本政府への謝意を述べました。また、柄澤大使は、「本件協力により、園舎を使用する園児・職員・保護者への安全が確保されただけでなく、より良い学習環境の整備ができた。維持管理をしっかりと行い、今後長きにわたりパラオの教育分野で活躍してくれることを期待している。」と述べました。

          パラオの幼稚園を含めた学校は、現在夏休み中です。新園舎は、8月の新学年から使用される予定となっています。
 
PECゴスペル幼稚園園舎建替え計画」の署名式

  

 2021年3月24日、在パラオ日本国大使館にて、令和2年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による「PECゴスペル幼稚園園舎建替え計画」の署名式が執り行われました。式典には、大使館側から柄澤大使が、またパラオ側からクアル園長他、幼稚園関係者及びパラオ・プロテスタント教会関係者が出席しました。
 
 PECゴスペル幼稚園は、1966年に設立されたパラオで最も歴史のある幼稚園で、50年以上にわたり地域の幼児教育において非常に重要な役割を果たしてきました。同園では、1980年に建てられた園舎を長年使用してきましたが、築40年の園舎は老朽化による劣化が著しく、3歳~5歳の園児たちにとって安全性が十分に確保されていない状況にありました。そのため、2016年以降は同園舎内の教室の使用を中止し、隣接する教会の建物の一部を仮教室として使用しています。現在は、外部団体からの支援を受け、45歳児の教室を同園の敷地内に新築しましたが、3歳児の教室、預かり保育教室及び職員室は依然として仮教室を使用している状況です。また、同園の活動スペースは非常に制限されているため、日常的な園児の外遊びや園内で催される様々な行事の際には、未だに築40年の園舎の一部が使用されています。教職員や保護者は、現在の同園の設備環境に大きな不安を抱えており、園児が安全・快適に活動を行うことのできる環境の整備が喫緊の課題となっています。また、同園の待機児童リストには毎年100名程が登録されていますが、園舎のキャパシティが不足していることにより、待機児童の大部分を受け入れることができていません。近年、核家族化が進むパラオでは、共働きの親が増えており、多くの園児を受け入れることのできる施設の増加が課題となっています。
 
 このため、在パラオ日本国大使館は、供与額4,1389,700円の本件協力を通して、PECゴスペル幼稚園の老朽化した園舎を建替えることを決定しました。
 
 署名式において、クアル園長は、「長年希望していた園舎建替えが実現されることを本当に嬉しく思う。」と述べ、クアルテイ牧師は「未来ある園児たちの最初の学びの場として、新しい園舎が長年にわたり有効に活用されることを約束する。」と述べ、日本国民と日本政府への感謝の意を表しました。また、柄澤大使は、「本件協力により、園児の学習環境の改善だけでなく、教育の質の向上及び健康的な育成促進につながることを期待している。」と述べました。
 
 パラオでは、平成11年に初めて草の根・人間の安全保障無償資金協力が実施され、本件は87件目の案件署名となりました。