第11回「日本フェア」

令和3年2月19日
2月14日(日)13時20分~16時00分まで、ガラマヨン文化センターにて第11回日本フェアが開催され、史上最多となる900人を超える方にご来場いただきました。柄澤大使は開会の挨拶にて、パラオでは未だ新型コロナウイルス感染者が出ておらず、そのおかげで日本フェアを開催することができたと述べ、改めてパラオの感染対策措置に敬意を表しました。その後引き続いて挨拶したセンゲバウ副大統領兼国務大臣は、日本とパラオが多くの歴史や文化を共有していることに触れ、この関係性が今後も続いていくよう願っていると述べました。
 
今回の日本フェアは、日本食レストラン「とりとり」の森崎暢子料理長・マネージャーへの「日本食普及の親善大使」任命式で幕を開けました。その後、日本とパラオが共有する文化をテーマに事前募集したエッセイコンテストの表彰式が行われ、32の応募作品の中からミゼンティ高校のマリコ・ディラバレス・チンさんの作品が見事一位に選ばれました。同氏はエッセイの中で、パラオと日本は共有してきた文化や歴史が多くあり、今日のパラオを形作った一つの要因でもある日本に感謝したいと記しました。
 
続いて、パラオ日本語補習校の生徒たちがステージパフォーマンスの最初を飾り、「東京音頭」に合わせて和太鼓演奏を披露しました。そのほかにも、パラオ柔道連盟による柔道演武の披露や、ミューンズ小学校の生徒たちによるそろばんリレー、パラオ高校美術・演劇部による着物ショーもあり、それぞれのパフォーマンスごとに客席からは大きな歓声が上がるなど盛り上がりを見せていました。
 
ステージパフォーマンスの合間に開かれた日本文化体験ブースでは、浴衣、折り紙、書道、ミゼンティ高校生徒による日本語の名前書きコーナー、伝統玩具のブースを設け、どのブースも大変多くの参加者で賑わっていました。
 
今年は特に歌が多く披露され、コロール小学校は「きらきらぼし」、「ふるさと」を、ミゼンティ高校は「北国の春」、「幸せなら手をたたこう」、「頭、肩、膝、足」をそれぞれ日本語で披露しました。そのほかにもBeckwin Mechol氏は「みちづれ」、「夢と葉桜」、「津軽海峡・冬景色」を、パフォーマンスグループWeti Wetiは「島人ぬ宝」を披露し、パラオに日本の歌が深く浸透していることを改めて実感するものとなりました。最後のパフォーマンスとして、パラオ高校演劇・美術部が「Sukiyaki」でおなじみの「上を向いて歩こう」を披露し、最後を飾るにふさわしい大喝采とともに第11回日本フェアは幕を閉じました。
 
今年度の日本フェアは日本からのゲストを招くことができず、例年とはがらりと内容を変更したものになりましたが、史上最多の来場者数を記録し、日本とパラオのつながりの深さを再確認するものとなりました。
 

「日本食普及の親善大使」任命式の様子


エッセイコンテスト入賞者


パラオ日本語補習校による和太鼓演奏


パラオ柔道連盟による柔道演武


コロール小学校による歌の披露


ミューンズ小学校によるそろばんリレー


パフォーマンスグループWeti Wetiによる歌の披露


パラオ高校演劇・美術部による着物ショー


Beckwin Mechol氏による歌の披露


ミゼンティ高校による歌の披露


パラオ高校演劇・美術部による歌の披露


折り紙ブースの様子


書道ブースの様子


浴衣の着付け体験をした来場者


センゲバウ副大統領兼国務大臣と柄澤大使