ADB貧困削減日本信託基金を通じた無償資金協力「防災・クリーンエネルギー融資計画」署名式

令和2年12月2日
  


2020年12月1日、アジア開発銀行(ADB)パラオ地域事務所にて、ADB貧困削減日本信託基金を通じた無償資金協力「防災・クリーンエネルギー融資計画」の署名式が執り行われました。式典では、サダン財務大臣とハーベイ・パラオ国家開発銀行(NDBP)総裁の間で署名が行われ、柄澤大使、立原JICAパラオ支所長のほか、オンラインでグティエレスADB大洋州部長をはじめとするADB関係者が署名に立ち会いました。
 
本計画において、ADBは、日本が全額出資する貧困削減日本信託基金から約3億円を拠出し、NDBPを通じ、低所得世帯及び女性が世帯主の世帯を主な対象として、住宅屋上へのソーラーパネル及び太陽熱温水器の購入・取付を促進する低利融資を実施することとしています。本計画により、パラオの各家庭における電気代への支出の削減が図られるとともに、2025年までに45%のエネルギーを再生可能エネルギー由来のものとするというパラオ政府の意欲的な目標の達成が促進される見込みです。
 
署名式において、サダン大臣及びハーベイ総裁は、パラオが新型コロナウイルスの影響により深刻な経済的打撃を受けている中、本計画は、低所得者や女性世帯主世帯の家計を援助する、貴重かつ時宜を得た支援であるとして、日本政府の資金拠出及び友情に対する感謝の意を表しました。