Maris Stella 小学校体験記

令和2年8月18日
氏名:E.Y.
生年月日:2006年9月18日
家族構成:両親と本人の3人家族
 
 
パラオに来た日:2006年12月
パラオ滞在:0歳から現在まで
現地校(月~金):カトリック系私立マリステラ小学校、ミゼンティ高校
日本語補習学校(土):中学2年生
 
私は両親の仕事の関係で、生まれてすぐからパラオで暮らしています。3歳からミッション系の私立幼稚園に通い、卒園後はカトリック系の私立小学校に入学しました。パラオの学校はアメリカ式で、小学校は8年間、高校が4年間です。
パラオには公立と私立の小学校がありますが、授業を英語で教えてくれるということから、外国人の子供は私立の二つの学校のどちらかに通うことが多いです。
私は初め私立のSDA小学校に入学しましたが、マリステラ小学校に通っていた人にとてもいい学校だと聞いて、いろいろ考えた結果3年生からはマリステラ小学校に転校しました。
兄弟が別々の学校に通うことも珍しくなく、公立から私立へまたは他校からの転入など学校を変えることはパラオではよくあることなので、転校することを決めました。
先生も友達もみな親切で、転入してからずっと分からないことは何でも教えてくれました。
 
教科は英語(文法、スペリング、リ-ディング)、数学、理科、社会、宗教、パラオ語
です。その他に体育、音楽がありますが毎日ではありません。
8年生の現在では週4日体育があり、毎週水曜日の午後に音楽の授業があります。
これは学年によって違いがあり、体育は週3日で音楽が2日の学年もあります。
 
体育は季節によって行われる小学校対抗のスポ-ツ大会に合わせて、その練習をする事が多いです。例えばバレーボール大会があればバレーボール、バスケットボール大会があればバスケットボールという感じです。
 
私は赤ちゃんの頃からパラオで育ち、日本語と英語で生活してきたので通常の会話を英語ですることには不便はありませんが、それでも高学年になるにつれて英語の授業そのものよりも理科、社会などの科目で使われる英単語がどんどん難しくなり、授業中は電子辞書が欠かせません。
宿題は担任の先生によって量に違いはありますが、多くはありません。
 
カトリックの学校なので毎月1週目の金曜日に教会でのミサがあります。
年間を通してキリスト教の行事が多いので、3年生は洗礼式があり、授業以外にそのための練習を行うこともあります。
 
数年前からアフタ-スク-ルプログラムが始まり、放課後に低学年、高学年に分かれて、
低学年はドッジボールや体育の先生による運動プログラム、高学年は球技を行っています。これは希望者が自由に参加するプログラムなので、学校の成績とは関係ありません。
 
 
小さい頃は英語が分からなくて、幼稚園に行くのがすごく嫌でした。でも少しずつ分かるようになってきて、今は学校や習い事で友達とおしゃべりをするのがとても楽しいです。
 
 
保護者の視点から
 
パラオの私立小学校はスクールバスがないため、保護者による車での送り迎えが必要です。
朝は大変道が混むので家を早く出たり、学校が早く終わる日などは途中で仕事を抜けて迎えに行く必要もあります。
学校行事に関して、親が手伝うことが大変多いです。行事ごとにPTAミーティングもたびたび行われます。
公立小学校は給食がありますが、私立小学校はお弁当です。
子供が小さいうちは近所の子と家の前で遊ぶことが多かったのですが、大きくなるとクラスの友達や他校の子と遊ぶのにも親の送り迎えが必要になってきます。
 
娘はパラオでの生活が長いものの家庭では常に日本語を使っていましたので、幼稚園では先生にうまく自分の思いが伝えられず泣いてばかりいました。
小学校に入ってからも、パラオではパラオ語と同様に英語が使われていますので、第二言語として英語を話す娘には友達同士のおしゃべりについていくのも大変な時期もありました。
 
そんな娘もパラオの友人たちや先生方、パラオで暮らす日本人の方々に支えられて小学校8年間を楽しく過ごすことができました。
高校に入り、今は少しずつ自分の世界を広げています。
パラオでの一つ一つの経験が、これからの人生の糧となるように毎日を大切に過ごしていってほしいと思っています。