◆パラオ便り(2015年9・10月)
パラオ日本語補習校 ペリリュー島遠足
平成27年10月
パラオ日本語補習校
平成27年9月5日、パラオ日本語補習校のペリリュー島遠足が実施され、生徒13名、及び教員6名が参加しました。
コロールから船で約1時間の距離にあるペリリュー島を訪れた生徒たちは、天皇皇后両陛下が4月にパラオを御訪問された際、両陛下にオレンジビーチを御案内された日本人ガイドの方の案内で、島内約10ヶ所の戦跡を見てまわりました。
【訪問先】
戦没者慰霊碑(みたま)、日本軍総司令部跡、日本軍戦車、飛行場、米国陸軍第81歩兵師団慰霊モニュメント、オレンジビーチ、52型零式艦上戦闘機、西太平洋戦没者の碑、中川大佐自決の地、大山
ほとんどの生徒が、この日初めてペリリュー島を訪れ、70年前、自分が今暮らしている国で起こった戦争の話に、熱心に耳を傾けていました。4月の両陛下御訪問時の空港お出迎えに加え、今回、両陛下が慰霊のために御訪問されたペリリュー島を、生徒たち自身が実際に訪れ、自分の目で見て、戦争の話を聞けたことは、生徒たちにとって、とても貴重な体験となりました。
生徒たちからは、「今はダイビングで有名な、自然のとてもきれいな島なのに、昔ここでたくさんの人が亡くなったなんて信じられない」、「戦争は繰り返してはいけないと思う」といった声が聞かれました。
今回の遠足が、生徒たちが大きくなったとき、戦争について考えるひとつのきっかけになってくれればと思います。
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(オレンジビーチから太平洋を望む)
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(日本軍総司令部跡にて熱心に説明に耳を傾ける生徒たち )
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(ペリリュー島で一番標高の高い大山に登って記念撮影)
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(西太平洋戦没者の碑の前で)
国連の日パレード
10月23日、国連の設立70周年を記念する式典が首都マルキョクにて開催されました。式典では、毎年恒例のプログラムとして、「Parade of Nations(諸国民のパレード)」と呼ばれる各国を代表するパラオ在住の人々による行進が行われます。今年も、パラオをはじめ、日本、米国、韓国等の各国が、自国の国旗を手に、伝統衣装を身にまとい、メイン通りを行進しました。日本グループからは、大使館職員、JICA職員・ボランティア、日本語補習校の保護者・生徒のみなさんが、浴衣や法被を着て参加しました。
行進のゴール地点であるマルキョク州政府オフィス前広場では、レメンゲサウ大統領をはじめとするパラオ政府関係者、各国大使等を前に、各国グループ代表がそれぞれスピーチやパフォーマンスを行いました。今回、日本グループを代表し、JICAシニアボランティアの方が、国連創設70周年に関するお祝いの言葉や、日本とパラオの友好関係の今後さらなる促進に期待を込めたスピーチを行いました。
パレードに引き続き、国歌斉唱や大統領演説、高校生スピーチ大会授賞式などを盛り込んだ記念式典が執り行われ、また広場いっぱいに飲食ブースやお土産ブースが出店され、会場内は終始多くの人々で賑わいをみせていました。
パラオ国内在住の各国の人々が一堂に会し、国連創設70周年という節目を共に祝うことのできる貴重なイベントとなりました。

(スピーチを披露するJICA・SV)

(日本人グループの集合写真)

(パラオからのパレード参加者)

(式典の様子)
©Embassy of Japan in the Republic of Palau
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