◆パラオ便り(2015年7・8月)
ミクロネシア自然体験交流事業
7月も半ばになると,日本は夏休みシーズンに入ります。ミクロネシア諸島自然体験交流事業として,学校がお休みになるこの機会に,小・中学生の子どもたち16名が,パラオにやってきました。毎年,在パラオ日本国大使館では,パラオに派遣されている青年海外協力隊員と一緒に,参加者の子どもたち向けに,日本とパラオの関係やパラオでの生活の様子についてお話しています。
前日夜にパラオに到着した子どもたちですが,疲れを見せることなく,大使館員と青年海外協力隊員による説明に,真剣に耳を傾けてくれました。学校の社会や歴史の授業では,パラオはなかなか登場することはありません。「ダイジョーブ」などパラオ語になった日本語や,日本の支援によって建てられた「日本パラオ友好橋」など,日本の存在がパラオの生活の中に溶け込んでいることは,子どもたちにとって新たな発見となったようです。
パラオに派遣されている青年海外協力隊からは,小学校で先生をしている算数ボランティアと公共事業局で働いている環境教育ボランティアの2名が参加してくれました。算数ボランティアのお話では,小学校の授業や休み時間での遊び,給食メニューなど,同世代のパラオの子どもたちの学校生活の様子を知って,参加者の子どもたちは親しみが湧いたようです。お話の途中で,パラオの遊びの紹介として,パラオ式じゃんけんをみんなでやってみたときには,とても盛り上がりました。環境教育ボランティアによるお話では,みんなで実際にパラオの環境教育の場で使われているクイズをやってみました。「環境」という大きな問題も,身近な例と結びつければ,一歩ずつ解決に向けて取り組むことができるということがわかって,日本の子どもたちにとっても,難しいテーマに対してどんな工夫ができるのかを考えるきっかけになったと思います。
日本にとっては,海を挟んだ南の隣国でもあるパラオ。ミクロネシア諸島自然体験交流事業に参加した小・中学生のみなさんが,パラオをもっと身近に感じて日本に帰ってもらえたことを期待しています。

大使館前での集合写真
広島なぎさ高校の訪問
7月21日,広島なぎさ高校より,修学旅行の一環として,高校2年生16名が大使館へ来訪しました。

学生の皆さんと一緒に
東京青年会議所による日本・パラオ文化交流祭の開催
8月19日,東京青年会議所による日本・パラオ文化交流祭が開催され,わんぱく相撲大会及びナイトマーケットが行われました。

わんぱく相撲参加者の子どもたち
「太平洋地域における環境保全シンポジウム」の開催
8月31日,国際協力推進協会(APIC)・在パラオ日本国大使館・上智大学共催による「太平洋地域における環境保全シンポジウム」が国際珊瑚礁センターにて開催されました。パラオ政府関係者及び環境関連団体を対象として,アン・マクドナルド上智大学教授及びトリーナ・レベレルNGO職員(The Nature Conservancy)による講演が行われました。

Q&Aセッション
右マクドナルド教授,左レベレル職員

会場内の様子
©Embassy of Japan in the Republic of Palau
P.O. Box 6050 Koror, Republic of Palau 96940